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安曇野の田園風景が楽しめる Cafe VARIE(カフェ バリエ)

 以前、安曇野の田園風景を眺めながら“まったり”くつろぐには、CHILL OUT STYLE COFFEEがオススメですよ、と書きました(→CHILL OUT STYLE COFFEEで、まったりくつろぐ)。

 ですが先日、近所をブラブラしていて何の気なしに入ったカフェが、CHILL OUT STYLE COFFEEに負けず劣らず眺望良好だったので、ご紹介したいと思います。

 穂高地区の観光名所・北アルプス牧場から少し坂を下った道路沿いにあるCafe VARIE(カフェ バリエ)。辛子色の壁がちょっとお洒落な雰囲気のお店です。

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 1階と2階に思い思いのレイアウトでテーブル席が配置されていて、隣のお客さんに気兼ねなくゆったり過ごせます。

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 窓辺のテーブル席は緑の陽光に溢れています。座った途端、心がフワッと軽くなります。

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 この日は東側の2人席に案内されました。

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 窓に目をやると...安曇野の夏の景色が、まるで縦長の額縁に納められた風景画のように広がっています。

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 CHILL OUT STYLE COFFEEより高台に位置しているため、安曇野を少し見下ろす感じで眺められるのも魅力です。

 ランチ・メニューにあった「チキンサンドプレート」(1150円)にコーヒー(+200円)をセットで注文しました。

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 ベーグルに自家製のサラダチキン、トマト、レタス、クリームチーズをたっぷり挟んでオニオンソースで味付けしてあります。サッパリ味でおいしい! スープとミニサラダ付きでこのお値段は納得でした。

 安曇野散策の途中で立ち寄るのに、ちょうど良いカフェ。ぜひ晴れた日に、窓越しの景色を楽しみに寄ってみてください!


Cafe VARIE(カフェ バリエ)
https://www.cafevarie.com/




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そば粉のクレープで贅沢なランチタイム「ブレ・ノアール」

 穂高有明においしいガレット(そば粉のクレープ)専門店があると聞いて、平日の昼時に出かけてみました。

 Google Mapを頼りに別荘地をクルマで走ると、木立の中から山吹色の瀟洒な一軒家が見えてきます。

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 道に面して「Crêperie Blé Noir」の看板。フランス語で「クレープ料理店 ブレ・ノアール(そば)」という意味らしいです。

 看板の裏側に回ると「熊出没 注意」と書いてあります。そうそう、この辺は時々クマが現れるんですよね。

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 おしゃれな玄関扉を入ると、六角形の広々したエントランス・ホールです。

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 後で知ったのですが、じつはこちらのお店、美術館だった建物を買い取って始められたのだそうです。道理でゆったりした空間が広がっているわけです。

 外光をたっぷり採り込んだ室内には、4人掛けのテーブルが十分な間隔で配置されています。

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 天井を仰ぐと、アール・ヌーヴォー調の素敵なシーリングライト。ランチのお膳立てとしては十分です。

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 おすすめセットメニューから、お食事のガレットとデザートガレット2種の「グルマンセット」(1900円)をお願いしました。

 グルマンセット
 ・お食事のガレット
  グリュイエールチーズ・パリ風ハム・卵の「完璧」という名前の定番ガレット
 ・選べるデザートガレット
  バターと塩キャラメルのガレット
    または
  バターとシュガーのガレット
    または
  バターとシナモンシュガーのガレット
    または
  バターと沖縄産きび糖のガレット
 ・ドリンク
  ブレンドコーヒー または ブレンド紅茶(ホット または アイス)

 ※強くおすすめ
  ベルギー産バニラアイスのトッピングし(プラス200円で・・)



 デザートガレットは「沖縄産きび糖」を選び、強くおすすめされるがままにベルギー産バニラアイスも載せていただきました。

 こちらがお食事のガレット。パリパリ感としっとり感を同時に味わえる絶品の“そばクレープ”です。そばの風味と微妙な食感の変化を楽しみながら、少しずつ口に運びました。

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 続いてデザートガレット。見た目は素っ気ないですけど、コクのある甘みが後から後から口内に広がってきます。まさに大人のクレープ。

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 ホットコーヒーは食事に合わせた苦味のやや強い深煎り。食事とデザート2種類のガレットが胃の腑の収まるところにしっかり収まっていく感じがしました。

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 蕎麦の本場・信州であえて洋風のそば=ガレットで勝負するブレ・ノアール。一体、どんなオーナーさんがやっているんだろう?と好奇心にかられて厨房を覗くと、年配の奥様が料理の腕をふるい、上品な雰囲気のご主人ができたてのガレットを一皿ずつ、ていねいにテーブル席に運んでいます。

 話しかけると、お二人とも意外なほど優しく気の置けない方です。伝統の蕎麦専門店にありがちな「俺の打ったこのそばは黙って味わってくれ」的な態度とは真逆の、とても気さくなお人柄で十分居心地の良いお店でした。

 ランチをゆったり楽しみたい時におすすめのレストランです。

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「ブレ・ノアール」
https://www.blenoir.co.jp/

 



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知る人ぞ知るディープな蕎麦名店「大梅」で、超まんぷく体験!

 ラーメン屋よりそば屋のほうが圧倒的に多いここ安曇野で、一二を争うディープな蕎麦専門店が「大梅(おおうめ)」です。

 何がディープかと言えば、まず看板らしき看板が表に出ていません。通りから見ると生け垣に遮られて、そこに店があることすらわからない“隠れ家”のような存在です。

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 午前11時に開店して午後2時までの3時間しか営業しておらず、しかも蕎麦が売り切れると即、看板になってしまいます。

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 お品書きも蕎麦5種(もりそば<二八>、かけそば、鴨南そば、鴨つけそば、天もり<天ぷら+二八>)、つけ合せ2種(天ぷら、上新香)のみ。

 自家製粉石臼挽き手振るいの手打ちにこだわった相当ストイックな専門店なんですね。

 実際、私たちもご近所にいながら、たまに立ち寄ってもほぼ「売り切れ御免」で、いまだかつてその味を体験したことがありません。

 さすがに悔しくて、先日、朝食を抜いて開店直後に行ってみました。

 玄関を潜ると靴箱があり、靴を脱いで上がります。中はいわゆるオーソドックスな蕎麦屋の作り。手前がテーブル席、奥が掘りごたつ式の小上がりになっています。

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 4人がけのテーブル席に着きました。

 驚いたことに平日の開店間際なのに、年配のご夫婦と仲の良さそうな高齢男性の2人組がすでに席を温めているじゃないですか。

 どちらも常連さんらしい慣れた口ぶりで店員さんに二八そばを注文しています。

 私たちは、天もり<天ぷら+二八>(2000円)を頼みました。

 そば茶を飲んで料理を待ちます。あれ?中身はコーヒー?と見紛うような素敵な茶器に入って出てきました。

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 30分ほど待って少し黒みのある田舎風の二八そばがテーブルに並びました。コシがあって喉ごし抜群。期待どおりの上質な信州そばです。

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 薬味は七味のみ。安曇野なのにワサビがありません。聞けば「ワサビを付けるとそばの香りがわからなくなってしまうから」という理由で出さないのだそうです。なるほど。

 続いて皿からこぼれんばかりに盛り上げられた天ぷらが登場。えび2本、サツマイモ、レンコン、しいたけ、舞茸、もち、アスパラ、ブロッコリー、ちくわのイカ巻き、そして野菜のかき揚げ。それぞれ肉厚があって食べごたえ十二分です。

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 粗塩か天つゆでいただくのですが、軽く揚がっていてスルスルと胃袋に入っていきます。おいしくてたくさんあってお得だなぁ~と感激していたら、

「こちらそばに付いている煮物です」

 なんと!さらにふろふき大根、たけのこ、えんどう、人参、ナス、肉団子、高野豆腐が大鉢に盛られて出てきました。

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 ええっ!こ、これも?

「食べ切れないときは天ぷらはお持ち帰りいただけますけど、煮物はダメなので、煮物から先にお召し上がりくださいね」

とのことで、煮物に箸をつけつつそばをすすり、天ぷらを食します。煮物もどっしりと食べごたえがあるのに味付けは軽やかで、これまたおいしいんですね。

 結局、天ぷらを半分残し、店が用意してくれた紙箱に詰めて持ち帰りました。

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 こだわりの蕎麦専門店というと味は絶品だけど量が少ないのが定石ですが、ここ「大梅」は違います。質も量も貪欲に追求した、かなり珍しい部類の店じゃないでしょうか。

 ちなみにこの日の我が家の晩ごはんは、温め直した天ぷらをおかずにうどんにしました。1日の食費で考えるとコスパはかなり良く、大満足です。

 運良く店が開いていたらぜひ一度、暖簾を潜ってみてください。おすすめです。

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そば処 大梅
https://soba-ooume.wixsite.com/azumino


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CHILL OUT STYLE COFFEEで、まったりくつろぐ

 買ったばかりの電動アシスト自転車でどこかへ行ってみたくなってGoogleマップを眺めていたら、ちょうど良い距離感のところに未知のカフェを見つけました。

CHILLOUT STYLE COFFEE
(チルアウト スタイル コーヒー)


「くつろぎカフェ」ぐらいの意味でしょうか。以前、食べログで名前は見た気がしますが、そんなお店、ご近所にあったかな?...興味が湧いてきて早速、チャリに跨がりました。

 マップを頼りに坂道をノンストップで下ると、見えてきたのはカナディアンスタイルのカマボコ型ログハウス。

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 えっ?ここがカフェ? 言われなければ普通の民家だと思って素通りするところです。

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 玄関前に白い立て看板があります。「CHILLOUT STYLE COFFEE」。間違いなさそうです。

 ドアを開けると焙煎したてのコーヒーの良い香りに包まれました。

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 向かって右に調理カウンター。左側の窓辺にブルーの一人がけソファが4脚、一列に並んでいます。窓に沿ってカウンターテーブルが設(しつら)えてあり、客は座り心地の良さそうなブルーのソファに座って窓の外の景色を眺めながらコーヒーを味わうようになっています。

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 小ぢんまりした店ですが天井が高く、入店しただけでなんだか気持ちが楽になります。

 日曜日の昼下がりとあって窓辺はすでに満席。物静かなマスターが玄関脇に1つだけあるテーブル席を勧めてくれました。

 まずはお店オリジナルのブレンド・コーヒーを、と思い「ホットコーヒーください」とお願いすると、3種類の中から選んでください...と店内の黒板を見るように言われました。

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エチオピアイルガチェフェG/1 コンガ農協ナチュラル(シティロースト・中深煎り)
 明るく華やか/フルーティーな風味/芳醇で甘みのある味わい

ホンジュラス ラス・ウバスIH90(フルシティロースト・中深煎り)
 明るく華やか/熟したフルーツ感/なめらか/甘み

エチオピアイルガチェフェG/1 コンガ農協ナチュラル(フルシティロースト・中深煎り)
 上品な味わい・風味・甘み/優れたバランス


 よくわからないので、適当に3番目の「上品な味わい・風味・甘み/優れたバランス」(600円)をチョイス。一緒にホットサンド(ハム&チーズ/600円)をオーダーしました。

 そのうち窓辺の席が空いたので移動させてもらうと、お、青空の下、安曇野の田園風景が広がっています。

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 その場でググってみたら、食べログにこんなコメントが載っていました。

穂高の山の麓に佇むお店。
遠くに見えるアルプスの山並み、ミニマルな雰囲気漂う店内の雰囲気はまさにチルアウト。


 じつは「遠くに見える」のはアルプスじゃなくて「東山」。アルプスを後ろに背負って反対側の低い山を眺めるロケーションなんですが、とは言え遮るものがない風景には十分癒やされます。

 コーヒーと食事が運ばれてきました。

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 大きめのマグカップになみなみと注がれたコーヒーは、やや深煎りでバランスの取れたおいしさ。

 油紙に包まれて出てきたホットサンドは、ロースハムを2種類のチーズで挟み、ブラックペッパーを振ってあります。オリーブとミニトマトのピクルス添えで、コーヒーのお供にぴったりでした。

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 両隣は若いカップル。先ほどまで座っていた4人がけのテーブル席にも、後から入ってきたカップルがくつろいでいます。みなさん結構穏やかに、そして静かに談笑しています。

 ヤンキーっぽい人は見当たりません。店の雰囲気が自然と客を選ぶんだろうな、と納得しました。

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 フィット感が極めて良好な一人がけソファに腰を沈め、一人ランチをゆっくり楽しんだあとは、Kindleで読みかけの本を開きます。時々、東山の空を仰いで目を休めながら午後のひととき、読書を楽しみました。

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 静かなカフェでまったりしたい時におすすめです。

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CHILL OUT STYLE COFFEE
https://www.chilloutstylecoffee.com/





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「THE FARMHOUSE」で志賀高原ビールを満喫

 紅葉が始まったばかりの志賀高原に犬連れで遊びに行ってきました。

 安曇野からクルマで1時間40分。九十九折をうねうね走るうちにヨーキーは車酔いになってしまい、それでもなんとか目的地に到着。

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 駐車場にクルマを乗り捨てて池や沼を訪ねるトレッキングコースを歩き出しました。

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 朝から琵琶池、一沼、大沼池などをめぐるうち、気がつけば午後2時近くに。ヨーキーも歩き疲れてご覧のとおりギブアップ気味です。

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 どこかで遅い昼食を、と探しましたが何せ深い山の中。食堂はおろかコンビニひとつ見当たりません。

 スマホで調べたら、湯田中方面に下る途中の山中になにやら良さげな「THE FARMHOUSE」というレストランが営業中とあります。ダメ元で寄ってみることにしました。

 グーグルマップに導かれて、あの有名な温泉猿がいる地獄谷野猿公苑のすぐ近く、上林温泉という山麓の温泉郷に分け入りました。

 駐車場にクルマを停めると、瀟洒で格調のある洋館が待ち受けていました。

 え?ここがお店?

 後でお店のホームページで知ったのですが、渋沢栄一のお孫さんが東京・目黒に建てた邸宅を移築したんだとか。なるほど、重厚かつ本格的なわけです。

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 あいにく空が一転、掻き曇ってきたせいでホラー映画の舞台みたいに写ってしまいましたけど、実際は明るい印象の外観です。

 玄関にランチメニューの看板が。12:00~15:00と書いてあるのを見て、まずはホッとしてドアを開けました。

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 明るく広々した店内です。天井まである窓の外は一面の緑。もう少し季節が進むと七色に紅葉し、やがて雪景色に変わっていくのでしょう。

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 季節外れで客は私たちだけ。さっそくメニューを開くと、自家製ビールが何種類も揃っています。じつはこちらのお店、地元の日本酒の蔵元「玉村本店」の直営で、日本酒のほかドラフトビール10種類以上を製造・提供していることを知りました。

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 せっかくなのでリストの中から「志賀高原Porter」ハーフ500円(とノンアルコールビール)を選び、「国産伊達鶏のハーブ薫るローストチキン ランチセット(チキン1/4)」1600円を注文しました。

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 チキンが焼き上がるのに20分ほど待って出てきたのが、こちらのプレート。チキンと軽く火を通した玉ねぎのスライス、サラダです。ライスは大盛り無料と書いてありました(写真は普通盛り)。

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 ローストチキンは皮がカリカリ、肉は骨の際までしっかり味が滲み通っていてビールが進みます。かなりお得なランチセットです。

 雪が積もり、おサルさんが露天風呂に浸かるようになると、地獄谷野猿公苑のスノーモンキーを見がてらここで一杯やる観光客で俄然、予約が取りにくくなるそうです。

 幸い今はちょうど中途半端な時期で、緑を眺めながら鳥の囀りをBGMにゆったりと地ビールを傾け、チキンに舌鼓を打つことができました。

 志賀高原方面に行ったら、ぜひお立ち寄りを。おすすめです。

THE FARMHOUSE
https://www.facebook.com/farmshiga/




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こんなところに昭和の食堂が!入笠山(にゅうかさやま)の山彦荘がスゴイ

 秋の高山植物を愛でに出かけた富士見町の入笠湿原(にゅうかさしつげん)で、昼下がり、お腹がグウと鳴り出しました。

 標高1700メートル超の山中です。レストランなんてありゃしません。

 コンビニでおにぎりを買ってくるんだった、と今さら後悔しましたが後の祭り。あたりを見回すと、お、木立の向こうに店らしき建物が。

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 湿原の淵にポツンと一軒建っています。山彦荘という年季の入った山小屋でした。

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 入笠山(にゅうかさやま)に登る人のための宿のようですが、ありがたいことに食堂の前に「営業中」の立て看板が。

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 選択の余地なしで、まっしぐらに入店しました。

 入ってびっくり。そこは昭和40年代のニオイがプンプンする、とんでもなくレトロな空間だったのです。

 ペナッペナの合板テーブルの脚はスチール製です。椅子も大昔のそば屋かラーメン屋にあったようなチープなやつ。

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 箸入れやつま楊枝入れまで古風です。

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 壁に貼ったお品書きの短冊が手書きじゃないのと、テーブルの真中にコロナ対策のアクリル板が立っている点を除けば、50年前の大衆食堂の風情が濃厚に漂っています。

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「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」

 主人らしきおじいさんが調理場から出てきて、ていねいにお辞儀をします。

 メニューを見ると、
 

もりそば(冷) 700
 山菜そば    800
 山菜うどん   800
 山菜ラーメン  800


 観光地にしては安めの設定かな、と思っていたら、

「割引券使えますよ。300円引きになります」

 こちらの心を読んだかのように、おじいさんが合いの手を入れました。

 割引券というのは、ゴンドラのチケット売り場で渡された富士見町発行の周遊割引券のこと。ならば、とチケットを渡して,

「山菜ラーメンください」
「はい、山菜ラーメン500円ね」

 値上げに喘ぐ世間から完全に隔絶した“昭和のお値段”になりました。

 客は私たちだけ。待たずに出てきたのが、こちらのどんぶりです。

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 聞けば山菜は、どれもご主人が近くで採ってきたものだとか。名前はわかりませんが、ツルツル、ヌルヌルした食感がたまらないキノコが何種類も入っています。

 2枚重ねのチャーシューも自家製で、和風だしの典型的な東京ラーメンでした。昭和的なうまさと言いましょうか、いたずらに主張しないバランスの取れた味です。

 値段といい、店の雰囲気といい、ほぼ完璧に50年前にタイムスリップして食べる山頂の東京ラーメン。

 ちょっと頭がクラクラするような体験でした。

 家に帰って「山彦荘」をググってみたら、手作り感溢れるホームページが見つかりました。

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http://www.mid.janis.or.jp/~yamabiko/


 トップページからしてアクセスカウンター!付き。いやぁ何ともWEB1.0なサイトですが、定期的にきちんと更新されているのはご立派。

 スクロールするうちに、山菜ラーメンの味と香りがページから漂って来るようでした。

 ディープな昭和の東京ラーメンを食べたくなったら、ぜひ山彦荘の食堂へ。ちょっと遠いですけど。

山彦荘
http://www.mid.janis.or.jp/~yamabiko/




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蕎麦とスイーツを同時に味わえる本格ドッグカフェ「SOBA&CAFE sanpo」

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 夕方、安曇野の北アルプスパノラマロード(安曇野わさび街道とも言います)をクルマで走っていたら、パステル調の扉の小綺麗なカフェらしきお店が目に入りました。

 時々、前を通っているはずなんですが、今まで見落としていました。

 ちょうど小腹が空いていたので、試しに入ってみることに。

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 店の名前は「そば&カフェ sanpo」。蕎麦も出すカフェってことでしょうか? 

 すぐ対面(といめん)に蕎麦屋がありますが、お向かい同士でカニバらないかな、などといらぬ心配をしながら扉を開けると、清潔で明るい店内でした。

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 蕎麦屋というよりは100%カフェ。しかもガラス戸で仕切られたワンちゃんOKの席が2箇所、別々に設けられています。犬を連れて外にも出られ、専用のドッグラン・コーナーで遊ばせることもできるんですね。

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 安曇野には珍しい本格的なドッグカフェなのでした。

 一般席に座ってメニューを広げると、なるほど。もりやざる、肉そばなどの蕎麦類とコーヒーやスイーツが仲良く同居しています。蕎麦はすべて手打ちということでした。

 中に「蕎麦うすやき」というクレープ風の料理があったので、注文してみました。

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 ねぎ味噌味Lサイズ(500円)です。モチっとしていますが食感は軽く、なかなか美味。

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 蕎麦の実ソフトとコーヒーのスイーツセット(600円)も、濃厚なミルク味とソフトの皮がおいしくて、ペロリと平らげてしまいました。

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 私たちが訪れた日はたまたまオープン2周年目で、記念のチョコを頂きました。

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 オープンから2年ということは、この間丸々コロナ禍に被ってしまったわけで、相当な苦労をされたに違いありません。

 素敵なお店にエールを送るためにも、次回は我が家のヨークシャーテリアを連れて来ようと思います。


SOBA&CAFE sanpo




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cafe アロームの「アフタヌーンセット」はボリューミー&テイスティ

 以前--と言ってもかれこれ6年以上も前になりますが--当ブログで、ちょっとおいしい自家燻製のレストラン「カントリーキッチン 順燻の家(じゅんくんち)」(穂高有明)を紹介したことがあります(→「カントリーキッチン_順燻の家(じゅんくんち)」はアットホームなおいしさ)。

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 その後、順燻の家は別の場所に移転して、空いた店舗に「cafe アローム」というカフェが居抜きで入りました。

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 ずっと気にはなっていたのですが、先日、散歩のついでに立ち寄らせてもらいました。

 正面の扉を開けると、店内は以前とほぼ同じ。天井の梁もウッディな内装も、部屋の奥に置かれた重厚な薪ストーブも当時のままです。

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 何だか懐かしい気分になって席に着くと、どこからともなくスモーキーな空気が漂ってきました。

 メニューに載っているのはコーヒー&紅茶とケーキ、ワッフル、タピオカ。他に軽食が少々というラインナップで、肉料理はありません。

 あれ、おかしいな? この良いニオイは何だろう?..と思ってクンクン鼻を利かしているうちに謎が解けました。

 以前の燻製屋さんの煙の香りが建物全体に染みついているんですね。5年以上経過してもなお、壁や床には芳醇な煙の“記憶”が残っていたんです。

 そのかすかな香りに思わず食欲をそそられて、「アフタヌーンセット」を注文しました。

アフタヌーンセット
ドリンク代+¥730
単品¥850


「ふわふわ」な自家製シフォンケーキと
サンドイッチのセットです。
ちょっぴりリッチなアフタヌーンタイム
を楽しませてくれます。


 ほどなくホットコーヒーと共に運ばれてきたのが、こちら。何とケーキとサンドイッチの“お重”でした。

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 ケーキもハムサンドもかなりボリューミー。シフォンケーキにはアイスクリームと生クリームが、これもたっぷり添えてあります。

 さらにコーヒーにはチョコとビスケットの“小皿”まで付くという、至れり尽くせりのセットでした。

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 これで大味だったら残念なところですが、どうしてなかなかテイスティ。

「ちょっぴりリッチ」というよりは「かなりがっつり」なアフタヌーンタイムを満喫させてもらいました。


cafe アローム
 

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こんな山奥にカフェ? 「美麻珈琲」は味も景色も本格派でした

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 先日、スノーシューとクロスカントリーの穴場「中山高原」に行ってきました(
→スノーシューの穴場でクロカン&かんじきを満喫!
)。新雪に覆われた林道をウォーキング中、ふと、丘の向こうに様子の良い煙突屋根の家がポツンと一軒あることに気づきました。

 クルマに戻ってスマホで確認すると、「美麻珈琲」と表示されます。

 こんな辺鄙な山奥にカフェ?

 気になって寄ってみることにしました。

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 「中山高原」の駐車場からわずか1分。林の間のかなり急な坂道を登り切ったところに、お菓子の家のような建物が青空を突いて建っていました。

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MIASA
HOME ROASTED


 自家焙煎を売りにしているコーヒーショップということでしょうか。

 二重の扉を開くと、スイスの山小屋風?のシックな内装が現れました。

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 壁にはコーヒーミルやコーヒー豆の詰め合わせが整然と並んでいます。

 ショーケースを覗くと、おいしそうなケーキがいっぱい...。

 部屋の隅のテーブルには、黒いトレイと生豆の入ったケースが置いてあります。どうやら、店員さんがここに座ってコーヒー豆を1粒1粒選り分ける作業をしていたようです。

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 部屋の奥には石造りの薪ストーブが1台。天板が調理台になっている年代物の巨大なストーブで、後で聞いたところによると、朝、薪を一杯にして燃やし、300度ぐらいに熱したらその後は丸1日、そのままにしておくのだとか。余熱で十分、暖かいそうです。

 「美麻ブレンド」(バランスよく 飲みやすい 中深煎り)550円と自家製ケーキ450円を注文しました。

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 自慢のコーヒーはたしかに飲みやすく、美味しいの一言に尽きます。ケーキもしっとりとした生地にほのかな甘みがあって、後を引きます。

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 窓の外は、先ほどまで橇(かんじき)を履いて歩いていた中山高原の白い丘。

 今は雪に覆われている斜面ですが、春になると一面の菜の花に覆われるそうです。

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 真冬の平日ということもあって、時折、コーヒーやケーキをテイクアウトする人や、おいしいコーヒー目当てに通っているらしい地元の年配客がパラパラとやってきます。

 鄙(ひな)には稀(稀)な、なんて言ったら失礼ですけど、山の清澄な空気を求めて安曇野~大町~白馬を旅する際には、ぜひ、お立ち寄りを。

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美麻珈琲




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意識高い系だけど本格的においしい「そば処 上條(かみじょう)」

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 安曇野・穂高に「そば処 上條(かみじょう)」という店があります。

「洋館風のレストランみたいな構えだけど、じつはおいしい蕎麦屋さんだよ」

 知り合いからそんな噂を聞いて、週末の昼下がりに寄ってみました。

 なるほど。蕎麦屋というよりはフレンチな雰囲気が漂っています。

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 テーブル1脚おきに客を入れ、ソーシャルディスタンスにも万全の配慮です。

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 私たちは回りから少し離れた大きなテーブルに通されました。

 さっそくメニューを拝見。もり800円、ざる830円。くるみそば900円。

 専門店らしい標準的なお値段かな、と思いその先をたどっていくと、モノクロのイラスト付きでスペシャルメニューが紹介されていました。

(てんけい)       
天恵そば  1,200円

冷そばの上に、温泉卵、
そば焼味噌をはじめ
10種類の具が乗ります。
見た目の楽しさに加え、
味と栄養バランスの
とれたそばです。


2020090204.jpg

 イラストの吹き出しによると「10種類の具」は、

ネギ、青野菜、温泉卵、ごま、そば焼きみそ、のり、エビ、揚げたそば殻、大根おろしわさび、鴨のくんせい


だそうです。お得感満載ではありませんか。家族全員、右へならえで「天恵そば」を注文しました。

 ややあってお盆に載って出てきたのが、こちら。

2020090205.jpg

 左下に写っているのは「地元の地下水に浸した水そば」とのことです。

「何もつけずにそのままお召し上がりください」

 と言われました。

 お店のすすめるまま、箸でつまんでツルツルと食してみると…「う~む、おいしい!」と言いたいところですが、如何せんそばつゆが無いので口寂しさを禁じ得ません。

2020090206.jpg

 お店としては、そばの茹で加減とコシ、風味、かすかな香りを味わってから、メインディッシュである「天恵そば」へ箸を進めてほしいという意図なのでしょうが、無粋な私たちには過分なサービス?だったかもしれません。

「ちょっと意識高い系だね」「いや、これはお店のフィロソフィーなんだからさ」

 などと顔を寄せ合ってヒソヒソ話をする私たち。ですが、天恵そばをいただいてみると、

 「う、うまい!」

 一転、思わず口々にそう叫ばざるを得ないインパクトなのでした。

2020090207.jpg

 コシのある信州蕎麦の食感はもちろん、バラエティに富んだ具の味付けが巧みです。

 特にプリプリした「鴨のくんせい」と、味噌にそば粉を練り込んで軽く炙った?らしい「そば焼きみそ」が美味。

 「そば焼きみそ」はこれ単体でお土産に持ち帰り、日本酒の肴にできたらね、と家族でヒソヒソ褒め合うほどの逸品でした。

 正直、これだけ楽しめて1200円はお安いと思います。みなさんもぜひ、お試しください。

2020090208.jpg



そば処 上條(かみじょう)




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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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