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CHILL OUT STYLE COFFEEで、まったりくつろぐ

 買ったばかりの電動アシスト自転車でどこかへ行ってみたくなってGoogleマップを眺めていたら、ちょうど良い距離感のところに未知のカフェを見つけました。

CHILLOUT STYLE COFFEE
(チルアウト スタイル コーヒー)


「くつろぎカフェ」ぐらいの意味でしょうか。以前、食べログで名前は見た気がしますが、そんなお店、ご近所にあったかな?...興味が湧いてきて早速、チャリに跨がりました。

 マップを頼りに坂道をノンストップで下ると、見えてきたのはカナディアンスタイルのカマボコ型ログハウス。

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 えっ?ここがカフェ? 言われなければ普通の民家だと思って素通りするところです。

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 玄関前に白い立て看板があります。「CHILLOUT STYLE COFFEE」。間違いなさそうです。

 ドアを開けると焙煎したてのコーヒーの良い香りに包まれました。

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 向かって右に調理カウンター。左側の窓辺にブルーの一人がけソファが4脚、一列に並んでいます。窓に沿ってカウンターテーブルが設(しつら)えてあり、客は座り心地の良さそうなブルーのソファに座って窓の外の景色を眺めながらコーヒーを味わうようになっています。

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 小ぢんまりした店ですが天井が高く、入店しただけでなんだか気持ちが楽になります。

 日曜日の昼下がりとあって窓辺はすでに満席。物静かなマスターが玄関脇に1つだけあるテーブル席を勧めてくれました。

 まずはお店オリジナルのブレンド・コーヒーを、と思い「ホットコーヒーください」とお願いすると、3種類の中から選んでください...と店内の黒板を見るように言われました。

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エチオピアイルガチェフェG/1 コンガ農協ナチュラル(シティロースト・中深煎り)
 明るく華やか/フルーティーな風味/芳醇で甘みのある味わい

ホンジュラス ラス・ウバスIH90(フルシティロースト・中深煎り)
 明るく華やか/熟したフルーツ感/なめらか/甘み

エチオピアイルガチェフェG/1 コンガ農協ナチュラル(フルシティロースト・中深煎り)
 上品な味わい・風味・甘み/優れたバランス


 よくわからないので、適当に3番目の「上品な味わい・風味・甘み/優れたバランス」(600円)をチョイス。一緒にホットサンド(ハム&チーズ/600円)をオーダーしました。

 そのうち窓辺の席が空いたので移動させてもらうと、お、青空の下、安曇野の田園風景が広がっています。

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 その場でググってみたら、食べログにこんなコメントが載っていました。

穂高の山の麓に佇むお店。
遠くに見えるアルプスの山並み、ミニマルな雰囲気漂う店内の雰囲気はまさにチルアウト。


 じつは「遠くに見える」のはアルプスじゃなくて「東山」。アルプスを後ろに背負って反対側の低い山を眺めるロケーションなんですが、とは言え遮るものがない風景には十分癒やされます。

 コーヒーと食事が運ばれてきました。

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 大きめのマグカップになみなみと注がれたコーヒーは、やや深煎りでバランスの取れたおいしさ。

 油紙に包まれて出てきたホットサンドは、ロースハムを2種類のチーズで挟み、ブラックペッパーを振ってあります。オリーブとミニトマトのピクルス添えで、コーヒーのお供にぴったりでした。

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 両隣は若いカップル。先ほどまで座っていた4人がけのテーブル席にも、後から入ってきたカップルがくつろいでいます。みなさん結構穏やかに、そして静かに談笑しています。

 ヤンキーっぽい人は見当たりません。店の雰囲気が自然と客を選ぶんだろうな、と納得しました。

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 フィット感が極めて良好な一人がけソファに腰を沈め、一人ランチをゆっくり楽しんだあとは、Kindleで読みかけの本を開きます。時々、東山の空を仰いで目を休めながら午後のひととき、読書を楽しみました。

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 静かなカフェでまったりしたい時におすすめです。

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CHILL OUT STYLE COFFEE
https://www.chilloutstylecoffee.com/





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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

「THE FARMHOUSE」で志賀高原ビールを満喫

 紅葉が始まったばかりの志賀高原に犬連れで遊びに行ってきました。

 安曇野からクルマで1時間40分。九十九折をうねうね走るうちにヨーキーは車酔いになってしまい、それでもなんとか目的地に到着。

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 駐車場にクルマを乗り捨てて池や沼を訪ねるトレッキングコースを歩き出しました。

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 朝から琵琶池、一沼、大沼池などをめぐるうち、気がつけば午後2時近くに。ヨーキーも歩き疲れてご覧のとおりギブアップ気味です。

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 どこかで遅い昼食を、と探しましたが何せ深い山の中。食堂はおろかコンビニひとつ見当たりません。

 スマホで調べたら、湯田中方面に下る途中の山中になにやら良さげな「THE FARMHOUSE」というレストランが営業中とあります。ダメ元で寄ってみることにしました。

 グーグルマップに導かれて、あの有名な温泉猿がいる地獄谷野猿公苑のすぐ近く、上林温泉という山麓の温泉郷に分け入りました。

 駐車場にクルマを停めると、瀟洒で格調のある洋館が待ち受けていました。

 え?ここがお店?

 後でお店のホームページで知ったのですが、渋沢栄一のお孫さんが東京・目黒に建てた邸宅を移築したんだとか。なるほど、重厚かつ本格的なわけです。

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 あいにく空が一転、掻き曇ってきたせいでホラー映画の舞台みたいに写ってしまいましたけど、実際は明るい印象の外観です。

 玄関にランチメニューの看板が。12:00~15:00と書いてあるのを見て、まずはホッとしてドアを開けました。

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 明るく広々した店内です。天井まである窓の外は一面の緑。もう少し季節が進むと七色に紅葉し、やがて雪景色に変わっていくのでしょう。

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 季節外れで客は私たちだけ。さっそくメニューを開くと、自家製ビールが何種類も揃っています。じつはこちらのお店、地元の日本酒の蔵元「玉村本店」の直営で、日本酒のほかドラフトビール10種類以上を製造・提供していることを知りました。

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 せっかくなのでリストの中から「志賀高原Porter」ハーフ500円(とノンアルコールビール)を選び、「国産伊達鶏のハーブ薫るローストチキン ランチセット(チキン1/4)」1600円を注文しました。

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 チキンが焼き上がるのに20分ほど待って出てきたのが、こちらのプレート。チキンと軽く火を通した玉ねぎのスライス、サラダです。ライスは大盛り無料と書いてありました(写真は普通盛り)。

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 ローストチキンは皮がカリカリ、肉は骨の際までしっかり味が滲み通っていてビールが進みます。かなりお得なランチセットです。

 雪が積もり、おサルさんが露天風呂に浸かるようになると、地獄谷野猿公苑のスノーモンキーを見がてらここで一杯やる観光客で俄然、予約が取りにくくなるそうです。

 幸い今はちょうど中途半端な時期で、緑を眺めながら鳥の囀りをBGMにゆったりと地ビールを傾け、チキンに舌鼓を打つことができました。

 志賀高原方面に行ったら、ぜひお立ち寄りを。おすすめです。

THE FARMHOUSE
https://www.facebook.com/farmshiga/




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こんなところに昭和の食堂が!入笠山(にゅうかさやま)の山彦荘がスゴイ

 秋の高山植物を愛でに出かけた富士見町の入笠湿原(にゅうかさしつげん)で、昼下がり、お腹がグウと鳴り出しました。

 標高1700メートル超の山中です。レストランなんてありゃしません。

 コンビニでおにぎりを買ってくるんだった、と今さら後悔しましたが後の祭り。あたりを見回すと、お、木立の向こうに店らしき建物が。

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 湿原の淵にポツンと一軒建っています。山彦荘という年季の入った山小屋でした。

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 入笠山(にゅうかさやま)に登る人のための宿のようですが、ありがたいことに食堂の前に「営業中」の立て看板が。

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 選択の余地なしで、まっしぐらに入店しました。

 入ってびっくり。そこは昭和40年代のニオイがプンプンする、とんでもなくレトロな空間だったのです。

 ペナッペナの合板テーブルの脚はスチール製です。椅子も大昔のそば屋かラーメン屋にあったようなチープなやつ。

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 箸入れやつま楊枝入れまで古風です。

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 壁に貼ったお品書きの短冊が手書きじゃないのと、テーブルの真中にコロナ対策のアクリル板が立っている点を除けば、50年前の大衆食堂の風情が濃厚に漂っています。

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「いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ」

 主人らしきおじいさんが調理場から出てきて、ていねいにお辞儀をします。

 メニューを見ると、
 

もりそば(冷) 700
 山菜そば    800
 山菜うどん   800
 山菜ラーメン  800


 観光地にしては安めの設定かな、と思っていたら、

「割引券使えますよ。300円引きになります」

 こちらの心を読んだかのように、おじいさんが合いの手を入れました。

 割引券というのは、ゴンドラのチケット売り場で渡された富士見町発行の周遊割引券のこと。ならば、とチケットを渡して,

「山菜ラーメンください」
「はい、山菜ラーメン500円ね」

 値上げに喘ぐ世間から完全に隔絶した“昭和のお値段”になりました。

 客は私たちだけ。待たずに出てきたのが、こちらのどんぶりです。

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 聞けば山菜は、どれもご主人が近くで採ってきたものだとか。名前はわかりませんが、ツルツル、ヌルヌルした食感がたまらないキノコが何種類も入っています。

 2枚重ねのチャーシューも自家製で、和風だしの典型的な東京ラーメンでした。昭和的なうまさと言いましょうか、いたずらに主張しないバランスの取れた味です。

 値段といい、店の雰囲気といい、ほぼ完璧に50年前にタイムスリップして食べる山頂の東京ラーメン。

 ちょっと頭がクラクラするような体験でした。

 家に帰って「山彦荘」をググってみたら、手作り感溢れるホームページが見つかりました。

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http://www.mid.janis.or.jp/~yamabiko/


 トップページからしてアクセスカウンター!付き。いやぁ何ともWEB1.0なサイトですが、定期的にきちんと更新されているのはご立派。

 スクロールするうちに、山菜ラーメンの味と香りがページから漂って来るようでした。

 ディープな昭和の東京ラーメンを食べたくなったら、ぜひ山彦荘の食堂へ。ちょっと遠いですけど。

山彦荘
http://www.mid.janis.or.jp/~yamabiko/




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蕎麦とスイーツを同時に味わえる本格ドッグカフェ「SOBA&CAFE sanpo」

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 夕方、安曇野の北アルプスパノラマロード(安曇野わさび街道とも言います)をクルマで走っていたら、パステル調の扉の小綺麗なカフェらしきお店が目に入りました。

 時々、前を通っているはずなんですが、今まで見落としていました。

 ちょうど小腹が空いていたので、試しに入ってみることに。

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 店の名前は「そば&カフェ sanpo」。蕎麦も出すカフェってことでしょうか? 

 すぐ対面(といめん)に蕎麦屋がありますが、お向かい同士でカニバらないかな、などといらぬ心配をしながら扉を開けると、清潔で明るい店内でした。

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 蕎麦屋というよりは100%カフェ。しかもガラス戸で仕切られたワンちゃんOKの席が2箇所、別々に設けられています。犬を連れて外にも出られ、専用のドッグラン・コーナーで遊ばせることもできるんですね。

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 安曇野には珍しい本格的なドッグカフェなのでした。

 一般席に座ってメニューを広げると、なるほど。もりやざる、肉そばなどの蕎麦類とコーヒーやスイーツが仲良く同居しています。蕎麦はすべて手打ちということでした。

 中に「蕎麦うすやき」というクレープ風の料理があったので、注文してみました。

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 ねぎ味噌味Lサイズ(500円)です。モチっとしていますが食感は軽く、なかなか美味。

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 蕎麦の実ソフトとコーヒーのスイーツセット(600円)も、濃厚なミルク味とソフトの皮がおいしくて、ペロリと平らげてしまいました。

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 私たちが訪れた日はたまたまオープン2周年目で、記念のチョコを頂きました。

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 オープンから2年ということは、この間丸々コロナ禍に被ってしまったわけで、相当な苦労をされたに違いありません。

 素敵なお店にエールを送るためにも、次回は我が家のヨークシャーテリアを連れて来ようと思います。


SOBA&CAFE sanpo




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cafe アロームの「アフタヌーンセット」はボリューミー&テイスティ

 以前--と言ってもかれこれ6年以上も前になりますが--当ブログで、ちょっとおいしい自家燻製のレストラン「カントリーキッチン 順燻の家(じゅんくんち)」(穂高有明)を紹介したことがあります(→「カントリーキッチン_順燻の家(じゅんくんち)」はアットホームなおいしさ)。

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 その後、順燻の家は別の場所に移転して、空いた店舗に「cafe アローム」というカフェが居抜きで入りました。

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 ずっと気にはなっていたのですが、先日、散歩のついでに立ち寄らせてもらいました。

 正面の扉を開けると、店内は以前とほぼ同じ。天井の梁もウッディな内装も、部屋の奥に置かれた重厚な薪ストーブも当時のままです。

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 何だか懐かしい気分になって席に着くと、どこからともなくスモーキーな空気が漂ってきました。

 メニューに載っているのはコーヒー&紅茶とケーキ、ワッフル、タピオカ。他に軽食が少々というラインナップで、肉料理はありません。

 あれ、おかしいな? この良いニオイは何だろう?..と思ってクンクン鼻を利かしているうちに謎が解けました。

 以前の燻製屋さんの煙の香りが建物全体に染みついているんですね。5年以上経過してもなお、壁や床には芳醇な煙の“記憶”が残っていたんです。

 そのかすかな香りに思わず食欲をそそられて、「アフタヌーンセット」を注文しました。

アフタヌーンセット
ドリンク代+¥730
単品¥850


「ふわふわ」な自家製シフォンケーキと
サンドイッチのセットです。
ちょっぴりリッチなアフタヌーンタイム
を楽しませてくれます。


 ほどなくホットコーヒーと共に運ばれてきたのが、こちら。何とケーキとサンドイッチの“お重”でした。

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 ケーキもハムサンドもかなりボリューミー。シフォンケーキにはアイスクリームと生クリームが、これもたっぷり添えてあります。

 さらにコーヒーにはチョコとビスケットの“小皿”まで付くという、至れり尽くせりのセットでした。

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 これで大味だったら残念なところですが、どうしてなかなかテイスティ。

「ちょっぴりリッチ」というよりは「かなりがっつり」なアフタヌーンタイムを満喫させてもらいました。


cafe アローム
 

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こんな山奥にカフェ? 「美麻珈琲」は味も景色も本格派でした

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 先日、スノーシューとクロスカントリーの穴場「中山高原」に行ってきました(
→スノーシューの穴場でクロカン&かんじきを満喫!
)。新雪に覆われた林道をウォーキング中、ふと、丘の向こうに様子の良い煙突屋根の家がポツンと一軒あることに気づきました。

 クルマに戻ってスマホで確認すると、「美麻珈琲」と表示されます。

 こんな辺鄙な山奥にカフェ?

 気になって寄ってみることにしました。

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 「中山高原」の駐車場からわずか1分。林の間のかなり急な坂道を登り切ったところに、お菓子の家のような建物が青空を突いて建っていました。

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MIASA
HOME ROASTED


 自家焙煎を売りにしているコーヒーショップということでしょうか。

 二重の扉を開くと、スイスの山小屋風?のシックな内装が現れました。

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 壁にはコーヒーミルやコーヒー豆の詰め合わせが整然と並んでいます。

 ショーケースを覗くと、おいしそうなケーキがいっぱい...。

 部屋の隅のテーブルには、黒いトレイと生豆の入ったケースが置いてあります。どうやら、店員さんがここに座ってコーヒー豆を1粒1粒選り分ける作業をしていたようです。

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 部屋の奥には石造りの薪ストーブが1台。天板が調理台になっている年代物の巨大なストーブで、後で聞いたところによると、朝、薪を一杯にして燃やし、300度ぐらいに熱したらその後は丸1日、そのままにしておくのだとか。余熱で十分、暖かいそうです。

 「美麻ブレンド」(バランスよく 飲みやすい 中深煎り)550円と自家製ケーキ450円を注文しました。

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 自慢のコーヒーはたしかに飲みやすく、美味しいの一言に尽きます。ケーキもしっとりとした生地にほのかな甘みがあって、後を引きます。

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 窓の外は、先ほどまで橇(かんじき)を履いて歩いていた中山高原の白い丘。

 今は雪に覆われている斜面ですが、春になると一面の菜の花に覆われるそうです。

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 真冬の平日ということもあって、時折、コーヒーやケーキをテイクアウトする人や、おいしいコーヒー目当てに通っているらしい地元の年配客がパラパラとやってきます。

 鄙(ひな)には稀(稀)な、なんて言ったら失礼ですけど、山の清澄な空気を求めて安曇野~大町~白馬を旅する際には、ぜひ、お立ち寄りを。

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美麻珈琲




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意識高い系だけど本格的においしい「そば処 上條(かみじょう)」

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 安曇野・穂高に「そば処 上條(かみじょう)」という店があります。

「洋館風のレストランみたいな構えだけど、じつはおいしい蕎麦屋さんだよ」

 知り合いからそんな噂を聞いて、週末の昼下がりに寄ってみました。

 なるほど。蕎麦屋というよりはフレンチな雰囲気が漂っています。

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 テーブル1脚おきに客を入れ、ソーシャルディスタンスにも万全の配慮です。

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 私たちは回りから少し離れた大きなテーブルに通されました。

 さっそくメニューを拝見。もり800円、ざる830円。くるみそば900円。

 専門店らしい標準的なお値段かな、と思いその先をたどっていくと、モノクロのイラスト付きでスペシャルメニューが紹介されていました。

(てんけい)       
天恵そば  1,200円

冷そばの上に、温泉卵、
そば焼味噌をはじめ
10種類の具が乗ります。
見た目の楽しさに加え、
味と栄養バランスの
とれたそばです。


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 イラストの吹き出しによると「10種類の具」は、

ネギ、青野菜、温泉卵、ごま、そば焼きみそ、のり、エビ、揚げたそば殻、大根おろしわさび、鴨のくんせい


だそうです。お得感満載ではありませんか。家族全員、右へならえで「天恵そば」を注文しました。

 ややあってお盆に載って出てきたのが、こちら。

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 左下に写っているのは「地元の地下水に浸した水そば」とのことです。

「何もつけずにそのままお召し上がりください」

 と言われました。

 お店のすすめるまま、箸でつまんでツルツルと食してみると…「う~む、おいしい!」と言いたいところですが、如何せんそばつゆが無いので口寂しさを禁じ得ません。

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 お店としては、そばの茹で加減とコシ、風味、かすかな香りを味わってから、メインディッシュである「天恵そば」へ箸を進めてほしいという意図なのでしょうが、無粋な私たちには過分なサービス?だったかもしれません。

「ちょっと意識高い系だね」「いや、これはお店のフィロソフィーなんだからさ」

 などと顔を寄せ合ってヒソヒソ話をする私たち。ですが、天恵そばをいただいてみると、

 「う、うまい!」

 一転、思わず口々にそう叫ばざるを得ないインパクトなのでした。

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 コシのある信州蕎麦の食感はもちろん、バラエティに富んだ具の味付けが巧みです。

 特にプリプリした「鴨のくんせい」と、味噌にそば粉を練り込んで軽く炙った?らしい「そば焼きみそ」が美味。

 「そば焼きみそ」はこれ単体でお土産に持ち帰り、日本酒の肴にできたらね、と家族でヒソヒソ褒め合うほどの逸品でした。

 正直、これだけ楽しめて1200円はお安いと思います。みなさんもぜひ、お試しください。

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そば処 上條(かみじょう)




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安曇野一ディープ?なカフェ「珈琲と音楽のお店 ソリスト」

「平日しかやっていないカフェが安曇野にあるよ」

 地元のオバサンからそんな耳寄り?な情報を仕入れました。

 はて? 土日を休んでウイークデーだけ開けているカフェ?

 ヘンです。

 安曇野はオフィス街ではありません。というより一応、観光地ですから、夏季のみ営業とか、週末のみ営業とかいう店は珍しくなくても、わざわざ客の少ない平日だけ選んで営業するってのは、かなり変わっています。

 ヘンなものが大好きな私たちは、さっそく探訪に出かけました。

 教わった場所は、畑の外れにぽつぽつと住宅が建っている一角。歩いて探しましたが、カフェらしき建物は一向に見当たりません。

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 あっちを振り返り、こっちをのぞき込んでうろうろするうちに、ふと大きな民家の玄関先の壁に目が留まりました。

珈琲と音楽のお店
ソリスト


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 ここだ! 思わず叫んで玄関のガラス戸を開きました。

 エントランスを潜ると、いきなりフローリングの普通の住宅です。靴を脱がずに上がってはまずい雰囲気でしたが、靴脱ぎはなく、土足のままでいいようです。

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 短い廊下を抜けて室内に入りました。

 がらんとした広い空間に、椅子とテーブルが並んでいます。カフェというよりはペンションの食堂といった風情です。

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 ところが反対側の壁に目を転じると、木製の棚が天井まで作り付けられ、そこにコーヒーカップが整然と並んでいます。

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 壁の手前に長いカウンターが切ってあり、カウンターの内側でご主人が黙々とコーヒーを淹れていました。

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 見れば本格的なエスプレッソ・マシンも完備しています。

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 たしかにカフェ...間違いありません。でも、何となく食堂っぽさが漂う、ビミョ~な空間です。

 小腹が空いていたので、軽食と珈琲を頼むことにしました。

自家製ホワイトソースの
シーフードドリア
 ¥850

ケニア ¥400


 目配せすると、物静かなご主人がそっと寄ってきて注文を取り、音もなくスッとカウンターの奥へ入っていきます。

 客は私たちだけ。柱に下がっている小さなスピーカーからピアノのBGMが流れてきます。

 ジブリの名曲集でした。「珈琲と音楽のお店」と言うわりには選曲にこだわりがない気もします。

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 ややあってサラダが出てきました。続いてドリアです。Lサイズの皿に具だくさんのチーズドリアがこんもり盛られていました。

 うわぁ、こりゃ多いなと面食らったものの、一口食べて納得。味のバランスが良く食が進みます。

 意外にあっさり完食してしまいました。

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 食後に頂いたのが、こちらのケニア。本格的なドリップコーヒーで、なかなか美味です。

 香り豊かなケニアコーヒーを頂くうちに、やっとわかってきました。そう、ここはカフェと言うより「珈琲とドリアのおいしいお店」なんですね。

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 後で店を紹介してくれたオバサンに聞いた話では、物静かな店の主人が毎週末、実家に戻ってそちらでもお店を切り盛りするため、月~金しか開けていないんだそうです。

 商売っ気はまるでないけど(そして見た目も店というよりは誰かの家に上がりこんで食事をするような感じだけど)、ゆっくりおいしい軽食を楽しむにはもってこいのスポットです。

 観光地のど真ん中にある超ディープな<非観光スポット>。好事家にお勧めします。
 

珈琲と音楽のお店 ソリスト



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豆吉本舗の豆茶房は、なまこ壁の土蔵カフェ

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 おしゃれなカフェ/おいしいカフェ…安曇野を歩くと良質なカフェとの出会いがあります。

 でも、数の上ではお隣の松本のほうが断然、勝っています。目抜き通りはもちろん、町外れの少し寂れたところにも「これは…」というようなお店が見つかります。

 古い家屋を改造した喫茶店も結構あって、古民家好きの私たちとしては建物を拝見するだけでも楽しかったりするんですね。

 先日、市内中心部に建つ土蔵を改造した「豆茶房」にお邪魔しました。

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 隣接する母屋が「豆吉本舗」という全国展開の豆菓子屋さんで、さまざまな味付けを施した豆菓子が木製の棚に整然と並べてあります。

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 豆茶房は、その豆菓子屋さんが経営するカフェ1号店。さすが土蔵だけあって、真冬でも店内は小さなストープ1つでぽかぽか暖が採れています。

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 ケニア(570円)をオーダーしました。メニューによると、愛知県犬山市の深田珈琲(こだわりの専門店らしい)から仕入れた豆で「一杯一杯 心をこめて淹れている」そうです。

 カップの横に小さな器に入った自慢の豆菓子が5粒。ピーナツを上品な味の衣で包んだお菓子です。

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 これがケニアの濃厚なコクをよく引き立ててくれます。なるほど、豆菓子屋さんがコーヒーを出すわけがわかりました。

 とてもおいしかったので、帰りがけに隣のショップで袋入りの豆菓子を購入することに。

 あれこれ試食してみたら、「ココアオレンジ豆 B100」が◎

 ココアの後にオレンジのさっぱりした味と香りが追いかけてきて、小さいけれど複雑な風味のするお菓子でした。おすすめです。

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<豆吉本舗 豆茶房>




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出色のうまさ!塩尻駅構内の立ち食い蕎麦「そば処 桔梗」

 安曇野に暮らし始めて驚いたことのひとつが、蕎麦屋の多さです。あっちの街道沿いにも、こっちの角にも蕎麦屋がのれんを出しています。

 よくまあ共倒れにならないな、と感心するほどの“蕎麦屋密度”の高さです。

 安曇野に限ったことではありません。松本市しかり長野市しかり。本当に信州の人はソバ好きなんですね。

 当然、大きな鉄道の駅の構内にも立ち食い蕎麦屋があります。

 ありますが、町に出ればそこら中に蕎麦屋がひしめいているわけで、何もわざわざ駅中で食べなくても…と思うんですね。

 そんなわけで、これまで一度も立ち食い蕎麦屋には入ったことがありませんでした。

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 先日、塩尻の桔梗ヶ原ワイナリーの“試飲ツアー”に出かけた帰り、ふと小腹が空いて駅の構内を覗くと、隅っこのほうに「そば処 桔梗」ののれんが。

 白い湯気が、のれんの向こうから駅の待合室にもうもうと流れ出しています。

 それがとてもおいしそうに見えました。

 吸い寄せられるように券売機の前に立ち、お品書きのパネルを眺めると、一番上に「信州鹿肉山菜そば」690円と書いてあるのが目に留まりました。

 どうやらこれが最高級メニューらしく、ただの「山菜そば」は430円、「かきあげそば」は400円、「かけそば」は300円。都内の立ち食い蕎麦に比べると大分安く、ほとんどのメニューがワンコインで買える価格設定です。

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 ジビエな感じにそそられて「信州鹿肉山菜そば」を注文しました。

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 おばちゃんがシャッシャッと湯切りして出してくれたのが、こちらです。

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 麺も具もたっぷり。これはお得だなと思いながら、蕎麦を一口啜って驚きました。

 えっ? 平たく太めに見える麺ですが、ちゃ~んとコシがあるじゃないの? しかもツルリとした喉ごし。ふわっと蕎麦の香ばしささえ漂う、かなり本格的な信州蕎麦なのでした。

 ダシの利いた汁は変に甘ったるくなく、しっかり味を引き締めています。

 そして薬味のネギと山菜、コリコリッとした鹿肉が良い感じの調和を生んでいます。

 これはうまい。しかも明らかに安い!

 意外な場所で予想外の信州蕎麦に出会いました。

 「そば処 桔梗」恐るべし。塩尻駅にお立ち寄りの際は、ぜひお試しください。

「そば処 桔梗」



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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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