全国旅行支援を使って飛騨の白川郷に行ってきました。
1軒だけ見つかったペットと泊まれる宿に当泊して、合掌造りの里を隅から隅まで見て周りました。
世界遺産に登録されている荻町(おぎまち)地区には、合掌造りの古民家が文字通り軒を連ねています。
想像していたよりコンパクトな谷あいの集落で、古民家好きの私たちには、ちょっと大袈裟ですけど“地上の楽園”のような場所でした。
じつは出かける前に地図を見ていて面白いことに気づきました。私たちが暮らす安曇野市と白川郷は、北アルプスを挟んで横一線。ほぼ同じ緯度にあるんですね。
実際、緯度を調べてみたら、
白川村荻町: 北緯36度25分
安曇野市穂高牧: 北緯36度33分
やはりほとんど横並びと言っていい位置に存在していることがわかります。
そのせいでしょうか、白川郷の紅葉の進み具合は安曇野とちょうど同じぐらい。気温もほぼ同じ。服装もまったく一緒で済みました。
でも、お世話になった旅館の女将と話しているうちに、白川郷と安曇野には一点、大きな違いがあることに気づきました。
それは雪の量。
1月、2月には宿の玄関先に雪が2メートル以上も積もるというのです。
「もうじき悩ましい季節がやってきます」と女将。
じつは私たちの暮らす安曇野穂高エリアも国交省の指定によれば「豪雪地帯」ということになっていますが、雪は積もってせいぜい20センチぐらい。雪掻きする前に自然に解けてしまいます。もちろん屋根の雪下ろしなんて必要ありません。
一方の白川村は1ランク上の「特別豪雪地帯」に指定されています。気象庁の統計を調べたら、1991年~2020年の1月の降雪の深さ合計は平均で340センチ!2月が251センチ、3月149センチ...じつにとんでもない量が積もるんですね。
女将のボヤキも納得がいきます。
片や同じ気象庁の統計で安曇野市穂高を見ると、降雪量は1月~3月とも「///」と斜線が引いてあり、数値が載っていません。
統計的に有意義な降雪量に達していない、という意味でしょうか。
真冬の雪雲が偏西風に乗って西から東に吹き付けると、北アルプスが壁になって西側=白川郷に大量の雪が降り積もり、残りものの雲がアルプスの峰々を越えて安曇野に少しだけ雪を降らす...そんな感じなんだと思います。
山脈の西と東で、こんなに極端な違いがあるとは...改めて北アルプスの存在の大きさを実感した次第です。
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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報