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こけし画は古民家の白壁によく似合う!?

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 実家の物置を整理していたら、厚紙に包まれた額縁が隅のほうに立てかけてありました。

 包みを開くと、中から出てきたのは額装したこけしの版画

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 細くて華奢な胴体に大きな頭が載っています。

 頭のてっぺんには蛇の目模様の輪が墨描きされていて、三日月眉クジラ目(半月型の白目)、たれ鼻、おちょぼ口…古式ゆかしいジャパニーズ・スタイルです。

 前髪と鬢(びん)の間に波紋のように描かれた赤い模様が力強く、画を引き締めています。

 胴の右下には「福島県 土湯」の文字。

 どうやら三大こけし発祥の地で有名な、土湯温泉ゆかりのこけしを描いたものらしいのですが、作者の名前も画の由来もわかりません。

 わからないながら眺めているうちに、頭でっかちのこけしの小作りな顔立ちが、なんだか愛おしくなってきました。

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 試しに古民家のリビングの白壁に掛けてみたら、これが誂(あつら)えたようにぴったりなんですね。

 殺風景だった白壁に温かい彩りが加わりました。

 古民家とこけし…これって案外、絶妙な取り合わせなのかもしれません。

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パソコン&オーディオラックになった庄内箪笥

 以前、「引っ越し6年目にして、初めてヤフオクで桐箪笥を買った」と書きましたが、じつは我が家には引っ越し当時に購入した中古の箪笥が、もうひとつあります。

 それが、こちらの「庄内箪笥」と呼ばれる山形県庄内地方産の古箪笥。ただし洋服箪笥としてではなく、パソコン&オーディオとして使っています。

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 正面と背面が黒漆塗りで、天板と側面は柿色の漆塗りです。その色合いの深さに魅了され、たしか1万6000円ぐらいで競り落としました。

 以来、7年間使っていますが、ガタひとつ来ません。丈夫で長持ちなお買い得品でした。

 全体に古びていて傷だらけですが、どっしりと重く、風格があります。

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 二段ある引き出しは、CDやDVD、ケーブル類を収納するのに重宝しています。

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 調べてみたところ、このタイプの黒漆塗りの和箪笥は、現在の山形県酒田市鶴岡市を中心とした庄内地方一帯でかつて盛んに作られていたようです。

 江戸時代の後期に製造が始まり、明治30年代から大正初期にかけてが最盛期でした。

 我が家の箪笥の年代は不明ですが、出展者によると恐らくは昭和初期に作られた物だろうとのこと。素材はわかりませんが、そこそこ重量があるので樅(もみ)じゃないかな、と思っています。

 金具には、松の木の前を翼を広げて飛翔する鶴が打ち出しで浮かび上がっていて、おめでたいことこの上ありません。庄内箪笥の黒漆塗りタイプでは、松竹梅や鶴亀の文様を好んで金具にあしらったようです。

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 また、引き手は「蕨手(わらびて)」といわれる早蕨(さわらび)の形をした細い形状で、こちらも庄内黒漆塗り箪笥の典型的な装飾だそうです。

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 幅87.5センチ×高さ48.5センチ×奥行42.5センチ。我が家のパソコン&オーディオ台としてはジャストサイズでした。

 ただし、本来の庄内箪笥は縦長で引き出しが四段なのがスタンダードらしく、我が家の箪笥はそのうちの上半分か下半分のようです。

 和箪笥といえば白木~赤茶色が一般的ですが、黒漆の重厚感溢れる色調は純和風の家にも、モダンな現代家屋にも似合います。

 ヤフオクで「庄内箪笥」を検索すると、いまだに結構な本数が出品されています。値段はピンキリですが、結構使い勝手は良いと思います。

 小物を載せる台をお探しの方にはお薦めかな。


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桐箪笥をヤフオクでゲット!

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 引っ越しから6年あまり。これまで我が家には箪笥というものがありませんでした。

 服やタオルはビニール製の洋服収納袋に仕舞い、季節ごとに必要なものだけ取り出して着ていました。

 それで十分間に合っていたので、最初のうちは箪笥が欲しいなんて感じたことはありませんでした。

 でも、衣類は少しずつ増えていくもの。そろそろ、ちゃんとした収納を考えなくては…というわけで、納戸に箪笥を置くことにしました。

 古民家ですから新品は似合いません。経済性も考えると中古で十分です。

 さっそくヤフオクをチェック。「アンティーク/和箪笥」で検索してみたら、ぞろぞろ出てきました。

 値段はピンキリです。人気の「階段箪笥」ともなると、好事家たちが数十万円で競り合っていたりします。

 総じて塗り物や細工の細かい和箪笥は、それなりの値段で取引されているようです。

 一方、私たちは実用本位。多少、汚かろうがたくさん衣類が入りさえすればOKです。

 そんなエコノミックな私たちの目に飛び込んできたのが、秋田の業者さんが出していた中古の桐箪笥。少し前の日本では嫁入り道具に欠かせなかった、ごくありきたりの“普及品”が、3000円で出品されていました。

 希少性もなければ見栄えもパッとしません。単に桐100%だから気密性が高く、湿気を呼ばないというだけの、いわゆるひとつの中古箪笥です。

 当然、誰にも入札されないまま、あと数時間でタイムオーバーになるところでした。

 3000円ポッキリで入札したところ、あっけなく落札。送料のほうが高くて4100円しましたが、都合7100円ちょっとでめでたく入手できたのでした。

 宅配便で二個口になって届いたのがこちら。

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 桐箪笥は軽いので、ひとりで抱えて納戸に運び込み、上半分をヒョイと載せたら設置完了です。

 凹みや汚れはありますが、程度はまあまあ。何より引き出しや引き戸がスルスル気持ちよく開閉するので、便利なことこの上ありません。

 世間的には人気者とは思えない桐箪笥ですが、天井の低い古民家の納戸部屋にはドンピシャの良品でした。

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新品の雨戸も5年で古民家の一部に同化しました

 引っ越し当時、我が家の雨戸は傷みが激しく、使い物になりませんでした。

 全部で16枚ある雨戸のうち、まともに開け閉てできたのは4枚だけ。残りは間に合わせ程度に母屋に立てかけてありました。

 戸袋も崩落して、雨戸の収納すら満足にできない状態でした。

 そこで工務店にお願いして雨戸と戸袋の再建をしました。

 リフォーム直後の写真が、こちらです。

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 母屋の古色蒼然とした佇まいに比べて、雨戸だけが生木っぽい色で浮いて見えます。あまりにも不自然というか不釣り合いなので、

 「これ、色味を母屋に合わせることって、できませんかね?」

 と相談したところ、工務店の建築士さんいわく、

 「放っておけばそのうち馴染みますよ」

 “そんなところに無駄なお金を使うべきじゃない”と暗に教えてくれました。

 それから5年。建築士さんが言ったとおり、今では雨戸も風雨に晒され、いい感じにくたびれてきました。色も完全に母屋に溶け込んでいます。

 「古さのパワー」と言ったらヘンかもしれませんが、古民家には新しいものもどんどん呑み込んで一体化してしまう不思議な力があるようです。
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夢二の絵ハガキは漆喰壁にぴったりでした

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 私たちの家の内装は、漆黒の太い柱に白い漆喰壁という、伝統的かつシンプルな要素でできています。障子や襖などの建具を取り払ってしまうと、柱と板と白壁に囲まれた空間です。天井は藁葺き、床は畳または板敷きまたは土間。かなりモノトーンな世界です。

 白壁の面積が広いので、絵でも掛けようかという話になりました。原色の巨大な油絵など飾ると映えそうですが、天井から煤が少しずつ剥がれ落ちてくるので、すぐに表面が汚れてしまいそうです。

 小さくてもいいからガラスの額縁に収まったものを、と考えていたところ、金沢へ旅した折りに竹久夢二の可愛い絵ハガキを見つけました。

 黒い額縁に入ったモノトーンの版画(安い複製品)です。

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 夢二といえば美人画が有名ですが、童話雑誌の挿絵を描いたり、童謡をモチーフにした絵ハガキを作ったりと、結構、子供の絵を残しているんですね。

 この版画は、和服姿の女の子が3人、鬼ごっこでもしているものでしょうか。

 さきほど「可愛い」と書きましたが、「キモかわいい」と言ったほうがぴったりかもしれません。真ん中の女の子の背筋がヘンに折れ曲がり過ぎていたり、唯一表情の伺える子が取ってつけたような笑みを浮かべていたりと、よくよく眺めるとムズムズ居心地が悪くなってきます。不思議な作品です。

 そのせいか、この絵ハガキは土産物店の壁の隅っこのほうに、押しやられるようにして掛かっていました。店員さんに聞くと、数年前からそこにぶら下がったまんまとのことでした。

 この不思議さはなんだか我が家に似合いそうだなと思い、500円で買って帰りました。

 ダイニングルームの漆喰壁に掛けてみたのが、この写真です。なかなか良い感じで白壁の引き立て役になりました。

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 ちなみに、絵ハガキを額から出して裏面を見ると、薄い朱色で次のような童謡が印刷されていました。


            草履かくし象蓮寺
            九年坊十年坊
            深い川へはめようか
            浅い川へはめようか
            同じことなら血の池へ
            どんぶりこっこ
            どんぶりこ
            どなたか鬼になったとて
            かならずお腹はたてやるな


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 夢二の書いた詩でしょう。ただし、題名はわかりません。夢二の『日本童謡撰 あやとりかけとり』(1922年)という作品集の「遊戯唄」の中には、

            深い川へはめよか、
            浅い川へはめよか、
            おなじことなら深川へ。
            どんぶらこつこ、どんぶらこ。


 という、よく似たフレーズが出てくるので、あるいはこの時代の創作かもしれません。

 どなたかご存じの方がいらっしゃったら、教えてください。


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土蔵の屋根裏に歴史あり

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 ご近所を散歩中、とある土蔵に目が止まりました。

 屋根裏に何かが詰め込まれています。目を凝らして眺めると、六角形の大きな糸車「かせ上げ機」でした。

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六角形の大きな糸車「かせ上げ機」

 ははぁ、このお宅も元は養蚕農家だったんだな、と思って土蔵の裏へ回り、反対側の軒下を見上げると、底の平らな大型の竹籠が数枚、無造作に立てかけてあります。これは蚕棚(かいこだな)に並べて桑の葉を敷き、蚕を育てるための籠です。

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中央に重なって見えるのが「平籠(ひらかご)」

 「かせ上げ機」に「平籠(ひらかご)」。間違いなく、お蚕さんを飼っていた証拠です。

 かつてこのあたりは日本最大級の生糸生産地でした。明治10年代から西欧への輸出が本格化して、大変な好景気に沸いたといいます。

 残念ながら養蚕業はほぼ廃(すた)れてしまいましたが、今も町のところどころにお蚕(かいこ)さんの名残りを見かけます。

 養蚕・製糸業というと、先日、ユネスコの諮問機関イコモスから世界遺産登録を勧告された群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」が有名ですが、明治時代の統計によれば、じつは桑畑の作付け面積・蚕の生産量・製糸工場数のすべてにわたって、長野県がダントツ1位だったようです。

 その痕跡が、私たちの町にもまだかすかに残っているんですね。

 近代史を垣間見る瞬間です。


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中古品の水差しに花を活けてみました

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囲炉裏を切った板の間に、中古品の水差しを置いて花を活けてみました。

古びた水差しのアンティークな風合いが、障子から差し込む淡い光によくなじみます。

静かな時間が流れています。

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おや?長持(ながもち)にネズミの歯形が…こりゃ一体?

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 「ムダの極み『長持(ながもち)』の美学」にも書きましたが、我が家には江戸時代の収納家具「長持」がふたつ、鎮座ましましています。

 本来は衣類や寝具をしまうための木箱ですが、私たちは雑貨や五月人形などをゴチャゴチャと入れて使っています。間口が広いためどこに何があるか一目瞭然で、結構、重宝しています。

 とはいえ、長い間、放ったらかしになっていたとみえて当初はボロボロで、かなり修理が必要でした。使い始める前に金具を取り替えたり、傷んだ板を修繕したり…その作業の過程で、じつは面白いものを見つけました。

 どちらの長持にも、外側の縁にそれぞれ数カ所、ネズミの歯形が付いていたんです。ネズミは食べ物を探していたというより、巣箱にしようと狙ったんじゃないかなと思います。中に潜り込めたら、子育てにこれほど暖かくて安全な場所はありませんから。

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 歯形は結構、くっきり残っているんですが、気の毒なことに長持の内部に到達した穴はひとつもありません。途中で家人に見つかってしまったのか、それともあまりにも材質が堅くてギブアップしてしまったのか。

 …「ずいずいずっころばし♪」さながらの世界が、かつてこの家で繰り広げられていたんだなぁと思うと、なんだか微笑ましい感じがします。

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ムダの極み「長持(ながもち)」の美学

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 我が家には「長持(ながもち)」がふたつあります。

 …といっても、みなさんピンとこないんじゃないかと思います。私たちも、この家に引っ越してくるまで、そんなもの写真でしか見たことがありませんでした。というより、そもそも名前すら知りませんでした。

 長持というのは、寝具や衣類を収納するための長方形の木箱のことです。

 サイズは一般に、横幅八尺五寸(約174センチ)前後、奥行きと高さは二尺五寸(約75センチ)ぐらいで、我が家のものも大体その大きさです。

 江戸時代の代表的な花嫁道具だったらしく、嫁入り行列には欠かせない存在でした。

 婚礼の日には、左右の両側面にある金具に棹(さお)を通して、男衆が前後から担いで歩いたそうです。

 我が家の長持も、遠い昔、そうやって花嫁さんとともにこの家に輿入れしてきたのでしょう。

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この金具に棹(さお)を通して担いだそうです

 ただ、明治以降、箪笥が普及して徐々に使われなくなったようです。

 この家を購入した時、古箪笥の類はひとつも残っていませんでした。

 ところが、長持だけがふたつ、がらんとした板の間に置き去りにされていたのです。たぶん箪笥と違って利用価値がなく、処分できずにうち捨てられてしまったのでしょう。

 実際のところ上蓋(うわぶた)がはずれ、蝶番(ちょうつがい)などの金具が腐り落ちて、使用に耐える状態ではありませんでした。

 試しに表面にこびりついた埃と泥を拭ってみると、意外にも漆塗りの美しい輝きが蘇ってきました。

 おやおや?、と思ってさらに磨きをかけ、金具も修繕して蓋を開け閉めできるように直してみました。

 写真が修復後の長持1号です。赤みがかった表面が、薄暗い部屋の中で何ともいえない色艶を放っています。

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 内部もきれいに磨いて、トイレットペーパーや乾電池、電球などの買い置きをしまっておく場所にしました。

 ただ、いかにも図体がデカイ。デカ過ぎます。置き場に迷った末に、あえてリビングの一角に配置してみることにしました。

 場所塞ぎではありますが、重量感があって部屋が引き締まりました。おかげで、がらんとだだっ広いリビングに落ち着きが生まれたような気がします。

 一方、長持2号は2階に置いて、五月人形など季節物の収納用に使っています。こちらも新たな役割を得て、少し“張り”といいましょうか、風格のようなものが出てきた感じです。

 スペースユーティリティという点からすると、長持はデカい割に物が入らず、今日の住宅事情にはまったく合いません。箪笥に負けるべくして負けてしまったのが、よ~くわかります。収納という尺度で評価するならば、まさに“過去の遺物”です。

 しかし、ムダなスペースがふんだんにある古民家には、かえってこういう古道具がしっくりくるんですね。末長く大切に使おうと思っています。


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愛知の古民家から貴重な古新聞が見つかったそうです

 中日新聞の電子版(2012年12月2日付)に「107年前の『新愛知新聞』発見 日進の古民家」という記事が載っていました。

 江戸時代の1769年に建造されたとされる愛知県日進市の木造平屋建て「市川家住宅」で、明治から昭和初期にかけての古新聞が多数、見つかったのだそうです。

 家の所有者が無人になった家の保存と活用を市に委ね、ボランティアが掃除をしていて発見しました。

 計73枚が、着物を入れる箪笥の敷物などに使われていました。日付はバラバラ。ほとんどが中日新聞の前身の「新愛知新聞」で、もっとも古いものは1905(明治38)年4月11日付でした。

 明治38年といえば日露戦争真っただ中。一面トップは「波艦隊来(きた)る」と題した評論で、バルチック艦隊の勢力分析や航海目的に関する考察が書いてあったそうです。

 当時の「新愛知新聞」はほとんど散逸してしまい、中日新聞社にもあまり残っていないようです。大変、貴重な発見なのでした。

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1924(大正13)年の「新愛知新聞」。「名古屋十名所」を選定しています。

 そういえば、我が家でも引っ越し当時、屋根裏や朽ち果てかけた長持ちの底から日付の古い昔の新聞がわらわらと出てきました。

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我が家でも、屋根裏の土壁に古新聞が貼ってありました。

 大部分が信濃毎日新聞だったように記憶しています。たしかいちばん古いものは昭和30年代の紙面でした。完成したばかりの東京タワーの見聞録が載っていました。

 どれも穴だらけでボロボロ。さっさと捨ててしまいましたが、その際、ちょっと拾い読みしただけでもタイムカプセルを開いたようなワクワク感があったのを覚えています。

 古民家と古新聞…日本中の古民家を総ざらいしたら、きっとまだまだ出てくるんでしょうね。


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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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