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うわぁ、衝撃の半分チョンパ古民家を発見!

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 散歩中、衝撃的な光景に出くわしました。

 家の左半分をチョンパされた古民家が、倒れるでもなく屹然と建っていたのです!

 ご覧ください。まるで鋭利なナイフでケーキを切ったみたいに、母屋が垂直にスパッと裁ち落とされています。

 切った跡には、よくある現代風の日本家屋が“繋いで”ありました。

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 こちら、反対側から見たところです。やはり思い切りよく古民家をバッサリ断裁しちゃったことがわかります。

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 和洋折衷ならぬ新旧折衷と言いましょうか。恐るべき増改築の事例を目の当たりにして、思わず立ちすくんでしまいました。

 これはスゴイ!スゴ過ぎて、耐荷重性とか耐震強度は大丈夫なんだろうか?…などというあたりまえな心配もどこかに吹き飛んでしまいます。

 しかし、考えてみればこんな大胆な改築が可能なのは、柱と梁で構成されている伝統的軸組(じくぐみ)工法の古民家ならでは。

 現代の枠組み壁工法でこれをやったら、倒壊間違いなしでしょう。

 このお宅の切断パターンを、我が古民家の内部構造を参考に考えてみました(ちなみに、梁と柱の写真は我が家のものです)。

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 大黒柱や中黒柱、小黒柱などの主要なタテの柱を避け、かつメインのを残せば、その外側を壊しても大勢に影響が出ないのかもしれません。

 写真の赤色の破線から外をチョンパするイメージですね。

 力学的には何とか大丈夫そうですが、それでもこれはかなりの無理スジ。よんどころない事情があったにしても、せっかくの古民家の風格、佇まいが台無しです。

もったいないなぁ。



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ややっ?チワワが「狆潜り(ちんくぐり)」?

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 昔ながらの和室の床の間には、左右のどちら側かに違い棚や引き戸をあしらった「床脇(とこわき)」という空間が隣接しています。

 我が家の場合、床の間の両サイドに床脇が配置されていて、向かって右側の床脇と床の間の間の壁が下のほうだけ四角くくり抜かれ、素通しになっています。

 この“四角い穴”を「狆潜り(ちんくぐり)」と呼ぶことについては、以前、「床の間の下に開いている“四角い穴”の正体は??」で書きました。

 狆潜り、つまり犬のチンがくぐるぐらいの小さな開口部、という意味ですね。その由来や効果効能については、以前の記事に書いたのでそちらをお読みください。

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 さて、我が家のチワワも、気が向くとここをくぐってみたりします。

 つい先日も、私たちの目の前で“狆潜り”をしました。ちょうどカメラを持っていたので、その瞬間を捉えることができました。

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 狆潜りならぬ「チワ潜り」です。

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これが我が家の“けもの道”

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 家のそこかしこが隙間だらけで暖房効率のはなはだ悪い我が家では、ストーブを焚く晩秋から春先までの間、どの部屋も障子や襖はきっちり閉じて暮らしています。そうでもしないと、せっかくの暖気が四方八方に逃げていってしまうからです。

 ところが、ここに問題がひとつ。チワワの生活導線が縦障子(たてしょうじ)によって分断されてしまうのです。

 日がな一日、広縁(ひろえん)の日だまりにうずくまったり、ストーブの前にかじりついたりしてのんきに過ごしているチワワですが、ノドが乾くと囲炉裏のある板の間に出て行って水を飲み、また戻ってきます。

 この時、土間に続く囲炉裏部屋の室温はほぼ零下。一方、リビングでは業務用ストーブを焚きっぱなしにしているので、15〜18度。障子1枚を隔ててこれだけの温度差があると、人間ならずとも体に堪(こた)えます。

 そんなわけで、水を飲みたくなったり、土間から外に出てオシッコをしたくなったりすると、チワワは閉じた縦障子の前に立って、「早く開けて」と“目力(めぢから)”でアピールするのです。

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 日に何十回となく行き来するので、そのたびに開閉する私たちも大変。結構、面倒臭い日常業務?になっています。

 ほかにうまい方法はないかな、と思案はしますが、まさか自動ドアにするわけにもいかず、なかなか妙案が浮かびません。
 
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家の中をパノラマ撮影してみました

 デジカメにパノラマ撮影モードというのがあることを思い出し、家の中を撮ってみました。

 最初の1枚は、囲炉裏越しに土間を見たところ。正面が玄関です。

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 玄関に背を向けて反対側から囲炉裏を上下に眺めたのが、こちら。火棚(ひだな)と自在鉤(じざいかぎ)が、高い梁に渡した荒縄で吊ってあるのがわかります。

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 二階はこんな具合です。南北両方向から撮影してみました。

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 手前の床の間のある部屋は、床を剥がして吹き抜けにしているため使用できませんが、もし畳が敷いてあったら、結構、居心地の良い居室になっていたかもしれません。

 こうして展開図のように眺めると、普段、見過ごしている内部の造作に気づくことがあって新鮮です。


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「おきなわ郷土村」に我が家のルーツを見た!

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 先日、仕事で沖縄へ出かけました。美ら海水族館の近くまで行ったついでに、どうしても寄ってみたいところがあり、半日やり繰りして足を伸ばしたのが、こちらの「おきなわ郷土村」です。

 「おきなわ郷土村」は、琉球列島の古民家群や民家庭園を再現した公園タイプの博物館?で、入場は無料。

 美ら海水族館のすぐ隣にあるのですが、テーマが地味過ぎるせいか観光客はあまりやってきません。

 ということは、私のような古民家ファンにはじっくり歩いて楽しめる別天地なわけです。

 広い園内を数時間かけて散策しました。

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「地頭代の家(ジトゥデーヌヤー)」


 最初に目を引いたのは「地頭代の家(ジトゥデーヌヤー)」。地頭代とは、王朝時代(1429~1879年)に、地方自治体の地頭(領主)の代官として行政を担当した人のことだそうです。早い話が村長さん。

 説明パネルに「地頭代の家の間取りは沖縄の民家の典型」とあったので内部を覗いてみると、意外にも内地の古民家に似た作りでした。

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部屋の奥では三線(サンシン)教室が開かれていました

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「地頭代の家(ジトゥデーヌヤー)」の竈(かまど)です

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「地頭代の家(ジトゥデーヌヤー)」の囲炉裏と自在鉤


 広い土間には竈(かまど)が、畳敷きの居室には囲炉裏が切ってあって、立派な自在鉤が下がっていたりします。

 土間に並んだ素焼きの壺は南国情緒たっぷりですが、家の構造自体はむしろ“和風”な印象でした。

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「本部(モトブ)の民家」


 対照的だったのが「本部(モトブ)の民家」。本部というのは美ら海水族館がある沖縄本島北西部の半島ですが、ドア1枚ないシンプルな作りで、家というよりは小屋って感じです。

 てっきり大昔の古民家かと思ったら、説明を見てびっくり。昭和初期に作られた比較的新しい建物だったのです。もっとも、「建築様式としては最古の穴屋形式を伝える建物」なんだそうですが。

 内部はご覧のとおり。二重のチニブ壁(竹壁)に茅をつめ、台所のかまど周りの壁はサンゴ石灰岩でできています。

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「本部(モトブ)の民家」の内部。明らかに南国仕様ですね

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「本部(モトブ)の民家」の竈(かまど)です


 外は強烈な紫外線でじりじり焼けるような日差しですが、一旦中に入ると四方八方から海風がそよそよと吹き込んできて、たちまち汗が乾いていきます。

 ここはニューカレドニアか、はたまたパプアニューギニアか…と、一瞬、そんな錯覚に捕らわれました。

 ふと天井を見上げて、二度びっくり。なんと木組みの構成が、我が家そっくりではありませんか。

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「本部(モトブ)の民家」の天井です

 ちなみに、こちらが我が家の天井。囲炉裏で燻されて真っ黒ですが、見れば見るほど似ていることがわかります。

 ちなみに、こちらが我が家の天井。囲炉裏で燻されて真っ黒ですが、見れば見るほど似ていることがわかります。

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こちら我が家の天井。「本部(モトブ)の民家」とうり二つです


 古民家が夏涼しく、冬寒いのは、やっぱり南国の建築様式をそのまま内地に“輸入”したからなんですね。

 「本部(モトブ)の民家」を見て、我が家の寒さの理由を実感しました。


「おきなわ郷土村」



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「違い棚」の上の段だけに縁飾りがある理由  

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 床の間は、元来、南向きか東向きに作るのが正しいのだそうです。

 床の間がある部屋は客人をおもてなしする場所ですから、家の中でも日のよく当たるところでなければいけません。

 そういえば、我が家にふたつある床の間も、それぞれ南と東に向いています。かつてこの二部屋が客間だったことがわかります。

 ところで、床の間の隣には「床脇(とこわき)」という空間があります。

 今はもっぱら装飾的な“余白”のような場所になっていますが、かつて武士が生きていた時代には、ここに鎧をしまったり、硯や筆を置いたりしたのでした。

 その床脇に段違いに取り付けられている棚を「違い棚」といいます。

 その昔、高い方の棚には筆、香炉、冠を、低い方には烏帽子(えぼし)、壺、印判、巻物、書物、そして硯箱などを置いたそうです。

 なぜ、わざわざ筆と硯箱を上下別々の棚に分けて置いたのかは不明ですが、しきたりではそういうことになっていたのでしょう。

 面白いのは、高い方の棚の中央側の縁に、筆がコロコロ転がって落ちないための“ストッパー”が付いていること。

 改めて我が家の違い棚を眺めると、なるほど上の段の中央側が反り返っています。この装飾的なストッパーのことを「筆返し」というそうです。

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赤丸印が「筆返し」です。

 以前から、上の段にだけストッパーがあって下段にないのが不思議でしたが、筆は高い方に置く…という暗黙の了解があったわけです。

 こんなところにも、日本家屋のディープな伝統というか“お作法”が息づいているんですね。


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縦繁障子(たてしげしょうじ)で陰翳礼讃

 古民家に住んでみて、改めて感心したのが「障子」の威力?です。

 我が家には大小さまざまな障子があって、窓の明かり取りや部屋の間仕切りとして重宝しています。

 新築の家とは違い、取り付けてある場所ごとにデザインや素材はバラバラ。たぶん、元々、ここに暮らしていた人たちが、長い年月をかけて少しずつ建具を入れ替えていったせいでしょう。

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 2階の窓には障子が1枚、はまっているだけでした。ガラス戸はなく、外気がほぼ素通しでした。

 あまりに寒いので、引っ越した翌年の冬、居たたまれなくなって2階の障子の外側にサッシ戸を造作しました。

 するとガラスと障子の間に空気の層ができて、思わぬ保温力が生まれたのです。今では真冬もかなりポカポカしています。ガラス戸+障子の組み合わせは、断熱効果が抜群だということを実感した次第です。

 一方、間仕切りとしての障子の利点は、とにかく軽いこと。片手でスルスルと開け閉てできるのが何より助かります。

 ですが障子の本当の魅力は、そのような実用性とは少し違うところに潜んでいるような気がします。

 それは、桟と障子紙が生み出す“陰影”です。障子紙が光を弱め、桟の縁に影が宿ります。日本家屋のほの暗さの源は、この障子の演出する陰影にあるのだと思います。

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 私たちのお気に入りは、リビングと土間の間仕切りになっている5枚1組の「縦繁障子(たてしげしょうじ)」です。

 縦繁障子というのは、縦に細かく格子(組子-くみこ-とも言います)が入った障子のことで、関西地方に多いそうです。

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 通常は全面を組子で作ってあるようですが、我が家の縦繁障子は下5分の2ほどが板で、上3段が組子になっています。

 組子のこげ茶色と障子紙の白のコントラストが美しく、夜、囲炉裏に火を熾すとそのオレンジ色の光が幻のように揺らめきます。

 古民家の美しさをしみじみと感じる瞬間です。

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震度4の地震発生!その時、古民家は?

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 11月22日(土)午後10時8分。長野県北部でマグニチュード6.7の地震が発生しました。

 その日、ご近所のみなさんと夕方から鍋をつついていた私たちは、たらふく食べて家に帰り、炬燵に潜り込んでうたた寝の最中でした。

 突然、ぐわんぐわんと異様な音がしたので瞼を開くと、家全体がガタガタと暴れるような感じで揺れているではありませんか。

「地震だっ!」

 眠気は一瞬にして吹き飛びました。膝の上で寝ていたチワワを抱き抱えて炬燵から這い出し、庭に面した広縁(ひろえん)に逃げました。

 雨戸に手を掛けて、いつでも脱出できるように中腰で身構えたのですが、揺れはそれ以上大きくはならず、ほどなく収まりました。

 その間、わずか1分ほどだったでしょうか。

 テレビの速報では「震源地は白馬村付近」と繰り返しています。

 しばらくして各地の震度がテロップで表示されました。

 最大の震度6弱を記録したのは、白馬村の北に隣接する小谷村(おたりむら)と長野市、小川村。震源地の白馬村と信濃町が震度5強。そして私たちの町は震度4でした。

 震度4…にしては横揺れが激しかったような気がします。

 体に感じる余震が収まったのを見計らって、家の中をざっと点検しました。

 意外にも、どこも何ともありません。強いて言うなら、囲炉裏端に置いてあった「火吹き竹」が床に転がり落ちていたぐらいでしょうか。

 結構な揺れだったのに?…と不審に思いつつ、その晩は床に就きました。

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地震直後の囲炉裏部屋。囲炉裏端に置いてあった火吹き竹が…

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揺れで床に落ちて、階段箪笥(のミニチュア)の前まで転がっていました


 翌朝、家の外を見て回ったのですが、やはりこちらも異常なし。わずかに玄関の表札が地面に落ちていたのと、漆喰壁の表面が一箇所、5センチほど剥がれて濡れ縁に落ちていたのが、異変といえば異変でした。

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玄関の表札が…

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地面に落ちていました。

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漆喰壁の表面が…

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5センチほど剥がれて濡れ縁に落ちていました。


 テレビでは、白馬村堀之内地区の民家が壊滅的な被害を被ったと報道しています。

 1階部分が潰れて屋根が地面に載ったような家。菱形に変形して今にも倒壊しそうな家。そんな全半壊の家々に混じって、古民家の多くが原型を留めているのには正直、驚きました。

 現地に入った局アナも、

「築150年、200年というお宅は、太い大黒柱と梁に護られて倒壊を免れたようです」

 とレポートしていました。

 じつは大黒柱があるような古民家=「伝統的軸組(じくぐみ)工法で作られた家」は、年季が入っても地震に強いと言われています。

 以前にも書きましたが、どうやら古民家は2×4に代表される現代的な建築物とは正反対の原理で、地震に対処しているらしいのです。

 まとめると、こんな感じでしょうか--

 ■「伝統的軸組(じくぐみ)工法」で作られた家は、柔らかさと粘り強さで地震を受け流す。建物全体で揺れを吸収し、耐え切れない時には壁が崩れたり、柱が曲がったりしてエネルギーを吸収する。

 ■これとは反対に現代の住宅は硬さで地震に対抗する。地震の横方向の力に抵抗する「耐力壁」を設けて地震のエネルギーに持ちこたえる構造になっている。

 ■伝統的軸組工法で作られた家は、地震に遭うたびに柱や梁などの軸組み部材の接合部や土壁などが破壊・変形して、建物の耐震性能が低下していくが、その都度、傷んだ箇所を補修すれば耐震性は相応に維持できる。

 ■無理な増築だとか、部分的に「耐力壁」を設けて補強などすると、地震の時、その周辺にエネルギーが集中してバランスが崩れ、一気に家が崩壊する恐れがある。


 ……なんだか現代のテクノロジーに見放されたような印象もありますが、要は先人の知恵を信じてヘタな手を加えないほうが賢明ってことなのでしょう。

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我が家の屋根裏。釘を1本も使わない伝統的軸組工法で作られています。


 ちなみに、我が家をリフォームしてくれた地元の一級建築士さんは、以前、こんなふうに言っていました。

「こういう家は、地震の時にいきなりベチャッと潰れたりはしないはずですよ。ゆ~らゆら酔っ払ったように揺れて、その間に逃げ出せるって話です。ただし、シロアリに食われたり、腐ったりしていると耐久力がぐんと落ちるので、家の手入れは怠らないようにしてください」

 う~む、たしかに今回の地震でも、我が家の揺れ方はまさに「ゆ~らゆら酔っ払ったよう」でした。逃げ出す時間もありました。

 引っ越し当時は、この家で直下型の地震に遭ったら一巻の終わり、と決めつけていたのですが、いやいやどうして案外サバイバルできそうだと勇気が湧いてきました。


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釘がないのに「釘かくし」。日本建築はなかなか粋です

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 和室の柱と柱を水平方向に繋ぐ横木を「長押(なげし)」といいます。普段あまり耳にしない単語ですが、きれいな日本語だと思います。

 引っ越し当初、私たちの家の和室は全体に煤けていて薄暗く、大掃除が必要でした。
 
 せっせと雑巾がけし、ホコリを払ったのですが、迂闊にも長押が柱と交わる部分に小さな鶴の飾りものが嵌め込まれていることには気づきませんでした。

 後になって、それが釘の頭を隠すためのカバーで、「釘かくし」と言われる部材だと知りました。

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 ところで、私たちの家は伝統的な軸組工法(じくぐみこうほう)で作られています。

 軸組工法では釘を使わず、木と木を組み合わせて固定し、十分な強度を出します。基本的に釘は用いないのです。

 にも関わらず、長押に「釘かくし」を穿ってある…ということは“伊達飾り”なんですね。

 昔の人の粋を感じます。

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囲炉裏端に落ち葉が舞う家

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 木枯らしの季節になりました。

 我が家の天井は吹き抜けで、てっぺんに囲炉裏の煙抜きのための“穴”が開いています。

 いわば家全体が煙突みたいな構造なわけで、木枯らしが吹くと煙突の先、つまり屋根の“穴”から枯れ葉がひらひらと舞い降りてきます。

 今朝も囲炉裏端に落ち葉が吹き溜まっていました。

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 箒で掃き出して30分ほどしたら、また葉っぱが落ちています。

 完全にイタチごっこなので、諦めて落ちるに任せることにしました。

 家の中に枯れ葉が舞うとは…いやはや、何年たってもヘンな感じです。

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プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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