おや?長持(ながもち)にネズミの歯形が…こりゃ一体?

「ムダの極み『長持(ながもち)』の美学」にも書きましたが、我が家には江戸時代の収納家具「長持」がふたつ、鎮座ましましています。
本来は衣類や寝具をしまうための木箱ですが、私たちは雑貨や五月人形などをゴチャゴチャと入れて使っています。間口が広いためどこに何があるか一目瞭然で、結構、重宝しています。
とはいえ、長い間、放ったらかしになっていたとみえて当初はボロボロで、かなり修理が必要でした。使い始める前に金具を取り替えたり、傷んだ板を修繕したり…その作業の過程で、じつは面白いものを見つけました。
どちらの長持にも、外側の縁にそれぞれ数カ所、ネズミの歯形が付いていたんです。ネズミは食べ物を探していたというより、巣箱にしようと狙ったんじゃないかなと思います。中に潜り込めたら、子育てにこれほど暖かくて安全な場所はありませんから。

歯形は結構、くっきり残っているんですが、気の毒なことに長持の内部に到達した穴はひとつもありません。途中で家人に見つかってしまったのか、それともあまりにも材質が堅くてギブアップしてしまったのか。
…「ずいずいずっころばし♪」さながらの世界が、かつてこの家で繰り広げられていたんだなぁと思うと、なんだか微笑ましい感じがします。




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