食害で鳥獣保護区をもっとも削減したのは長野県

2013年1月7日付朝日新聞
全国の自治体が「鳥獣保護区」を相次いで削減していることが、朝日新聞の調査でわかったそうです。
鳥獣保護区を持つ47都道府県の中で、シカやイノシシによる農作物への被害を理由に保護区を削減したのは30道府県。
なかでも長野県が1万9000ヘクタールともっとも削減面積が多く、第2位の岐阜県8400ヘクタール、第3位の栃木県7700ヘクタールに大差をつける大幅な見直しをしていました。
保護区の削減が目立ったのが山沿いの集落近くだそうで、ハンターの減少や山村の過疎化によって農地の被害が甚だしいエリアが中心になっているようです。
たしかに、ここ安曇野周辺の山間の集落でも、電気柵を設置していない畑はほぼ100%、野生動物に食い荒らされてしまうのが現実です。
10年前には姿を見せなかったサル、イノシシ、シカ、キツネが毎日のようにやって来ては、ここぞとばかり畑の生りものを食べ散らかしていきます。
集落の人口が減ったところに、獣たちがどっと押し寄せてきたのです。
一方では猟友会の会員の高齢化も深刻です。法令に基づいてシカやイノシシを間引こうにも、鉄砲を撃てるオジサンの頭数が年々、減っています。
我が家の周辺を見渡すかぎり、人間の住処(すみか)が少しずつ、でも確実に野生動物のテリトリーへと置き換えられてきているように感じます。
自然保護は大切ですが、シカやイノシシが無闇に増加するのも生態系のバランス上、危ういことだと思います。
今、地元ではプロのハンターの育成を待ち望む声が高まっています。

ご近所の育苗ハウスに侵入を試みるおサル
こんな光景が日常化しています。



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