これ、何だかわかりますか?
私たちの家には、古い民具や農具がいくつか残っています。元のオーナーさんが置いていったもので、杵や臼のようにすぐにでも使える道具もあれば、何に使うのかわからない謎の古物もあったりします。
最近まで用途の見当がつかず、土間の隅で埃を被っていたのが、写真の物体です。

これ、何だかわかりますか?
鉄の鋳物でできた重い機械で、片側に手回し用のハンドルが、反対側に車輪のようなものが付いています。昔の足こぎミシンをコンパクトにしたような感じですが、てっぺんにスノコよのようなものが載っていたりと、何とも不可解な形状をしています。
正面にぶら下がった鉄板の埃を払ってみたら、そこにこんな文字が書いてありました。

┏━━━━━━━━┓
┃ 繭毛羽取機
┃ 登録
┃ 商標
┃
┃ 片山式
┃
┃ 埼玉県川越市
┃ 片山製作所
┗━━━━━━━━┛
どうも養蚕に関係のある機械らしいのです。
調べてみると「繭毛羽取機(まゆけばとりき)」という名称の農具でした。
蚕は繭籠りするにあたって、まず足場として糸を張るのですが、その最初の糸のことを「毛羽(けば)」というのだそうです。育った繭玉を足場から外して集めるときに、この毛羽がくっついて繭同士が絡まってしまいます。
そこで発明されたのが、この機械。絡まってしまった繭を手で押し広げながら繭毛羽取機にくぐらせます。ハンドルを回すと毛羽がきれいに取れて、繭と繭がくっつかなくなるのだそうです。
養蚕には必須のアイテムだったらしく、昔は安曇野界隈の養蚕農家に広く普及していたようです。


本来は上部のスノコの手前に木枠をはめて、そこに絡まった繭玉をザラッと敷き、ハンドルを回して少しずつ機械に通してくのですが、我が家の繭毛羽取機は木枠が腐るか割れるかして捨てられてしまい、残っていません。また、本体のハンドルも錆びついて動きません。
それでも、養蚕住宅としてのこの家の歴史を物語る貴重なモニュメントです。大事に遺していこうと思います。

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最近まで用途の見当がつかず、土間の隅で埃を被っていたのが、写真の物体です。


これ、何だかわかりますか?
鉄の鋳物でできた重い機械で、片側に手回し用のハンドルが、反対側に車輪のようなものが付いています。昔の足こぎミシンをコンパクトにしたような感じですが、てっぺんにスノコよのようなものが載っていたりと、何とも不可解な形状をしています。
正面にぶら下がった鉄板の埃を払ってみたら、そこにこんな文字が書いてありました。

┏━━━━━━━━┓
┃ 繭毛羽取機
┃ 登録
┃ 商標
┃
┃ 片山式
┃
┃ 埼玉県川越市
┃ 片山製作所
┗━━━━━━━━┛
どうも養蚕に関係のある機械らしいのです。
調べてみると「繭毛羽取機(まゆけばとりき)」という名称の農具でした。
蚕は繭籠りするにあたって、まず足場として糸を張るのですが、その最初の糸のことを「毛羽(けば)」というのだそうです。育った繭玉を足場から外して集めるときに、この毛羽がくっついて繭同士が絡まってしまいます。
そこで発明されたのが、この機械。絡まってしまった繭を手で押し広げながら繭毛羽取機にくぐらせます。ハンドルを回すと毛羽がきれいに取れて、繭と繭がくっつかなくなるのだそうです。
養蚕には必須のアイテムだったらしく、昔は安曇野界隈の養蚕農家に広く普及していたようです。



本来は上部のスノコの手前に木枠をはめて、そこに絡まった繭玉をザラッと敷き、ハンドルを回して少しずつ機械に通してくのですが、我が家の繭毛羽取機は木枠が腐るか割れるかして捨てられてしまい、残っていません。また、本体のハンドルも錆びついて動きません。
それでも、養蚕住宅としてのこの家の歴史を物語る貴重なモニュメントです。大事に遺していこうと思います。



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