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川のほとりで「三九郎」に遭遇しました

 みなさんは「三九郎(さんくろう)」をご存じですか?

 三四郎ではありません。勘九郎でもありません。

 三九郎…じつはこれ、塩尻~松本~安曇野に伝わる小正月の伝統行事なんです。

 いわゆる「どんど焼き」のことで、門松や注連(しめ)飾り、だるまを河原や広場に積み上げて焼き、無病息災を祈ります。

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 面白いのは、飾り物を集めるのが子供たちだという点。松本では今でも子供会が中心になって家々を回り、正月飾りや旧年のだるまを回収しているそうです。

 そうして集めた飾りを円錐型の櫓(やぐら)に組んで(これは大人たちの仕事)、火を付けます。

 松本では市内を流れる女鳥羽川田川のほとりに櫓を組んでいますが、安曇野の場合は田んぼの真ん中などで行うことが多いようです。

 火勢が落ち着くと、子供たちは柳の枝に刺した繭玉(まゆだま)型の団子やお餅を残り火で焼いて食べます。

 地元の子は、この繭玉を何よりの楽しみにしているそうで、季節になるとスーパーの特設コーナーには米粉やまゆ玉(団子)、柳の枝が並ぶんですね。

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 1月12日、松本市内を川伝いに散歩していたら、川辺に三九郎の櫓が作られていました。

 竹の骨組みのてっぺんにはだるまがふたつ。夕暮れとともに近隣の子供たちが集まり、点火するのでしょう。

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 一方、こちらは早々と昼下がりに燃やされた三九郎の跡。残り火に子供たちが近づき、繭玉をかざして焼いていました。

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 楽しそうだなぁ。


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テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

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三九郎

>三九郎…じつはこれ、塩尻~松本~安曇野に伝わる小正月の伝統行事なんです。
 いわゆる「どんど焼き」のことで、門松や注連(しめ)飾り、だるまを河原や広場に積み上げて焼き、無病息災を祈ります。

これ、各地によって名前が変わり 白馬村では おんべ 糸魚川に行くと 斉の神 と言っています。

> 面白いのは、飾り物を集めるのが子供たちだという点。松本では今でも子供会が中心になって家々を回り、正月飾りや旧年のだるまを回収しているそうです。

そうともかぎりません。限界集落では自治会主催のところもあり、大人が集めるところもあります。

>そうして集めた飾りを円錐型の櫓(やぐら)に組んで(これは大人たちの仕事)、火を付けます。

昔は子供がくみ上げました。松本の河川敷にあるのはミニチュアタイプです、小学生でもあの程度は組めます。
私も自分たちで組んだ世代です。
大人は4m超クラスの物を作るようになってからです、
小さくなった理由は、わらが入手できなくなったためです、今やコンバインのカッターでばらばらに・・・。
そのためホームセンターでわらを売っているのをわざわざ買ってくるそうです。
 また火をつけるのは地方によって異なりますが、小6の年長だったり、年男だったりします。

>松本では市内を流れる女鳥羽川や田川のほとりに櫓を組んでいますが、安曇野の場合は田んぼの真ん中などで行うことが多いようです。

 薄川の方が数多いです、山辺から庄内までありますからね、沿線の学校も3校あります。
 松本は市街地でできないでしょう! 消防署が許可しません。
 このあたりは河川敷がないですし、地区集落と離れてますからね。 
ちなみにどこでも事前にたき火届けを消防署に提出していますよ。

 >火勢が落ち着くと、子供たちは柳の枝に刺した繭玉(まゆだま)型の団子やお餅を残り火で焼いて食べます。

それは伝統的なところですね。今はソーセージから、ホイルでラップした牛、豚肉、ピザからチョコバナナまで何でも焼きますよ。
 後、役員は 酒 をカンつけます。

> 竹の骨組みのてっぺんにはだるまがふたつ。夕暮れとともに近隣の子供たちが集まり、点火するのでしょう。

確かに昔は夜でしたが、日中に行うところが増えました。
考えてみてください、暗いところで黒いわら炭に餅を入れても焼けているのかわからないし、火の始末を夜遅くまでしなければならないので時間シフトしました。

こちらは長野新潟の県境、限界集落、小滝地区の様子です。
https://ameblo.jp/kotakinavi/entry-12434032749.html

Re: 三九郎

> これ、各地によって名前が変わり 白馬村では おんべ 糸魚川に行くと 斉の神 と言っています。


「おんべ」は、私も聞いたことがあります。

>
> 昔は子供がくみ上げました。松本の河川敷にあるのはミニチュアタイプです、小学生でもあの程度は組めます。
> 私も自分たちで組んだ世代です。
> 大人は4m超クラスの物を作るようになってからです、

そうですよね!失礼いたしました。


> 小さくなった理由は、わらが入手できなくなったためです、今やコンバインのカッターでばらばらに・・・。
> そのためホームセンターでわらを売っているのをわざわざ買ってくるそうです。

以前、市民タイムズで読んだ記憶があります。ワラ不足が理由とは…。


>  薄川の方が数多いです、山辺から庄内までありますからね、沿線の学校も3校あります。

そうでしたか!


> 確かに昔は夜でしたが、日中に行うところが増えました。
> 考えてみてください、暗いところで黒いわら炭に餅を入れても焼けているのかわからないし、火の始末を夜遅くまでしなければならないので時間シフトしました。
>
> こちらは長野新潟の県境、限界集落、小滝地区の様子です。
> https://ameblo.jp/kotakinavi/entry-12434032749.html

小滝の「さいの神」、寒そうですね!それに子供たちがいないのがちょっと寂しいかな。
プロフィール

あづみ

Author:あづみ


都会から安曇野の古民家に親子3人で移住しました。夏涼しく、冬は想像を絶する寒さですが、ハラを括って暮らせば何とかなるものです。

その後、縁あって畑付きの田舎家をゲット。現在は山中の古民家と里の家とを行き来する日々です。

安曇野に興味のある方、また古民家に暮らしたいと思っていらっしゃる方、よろしかったらお立ち寄りください。

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